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終わらない砂時計

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2010-01-25

星が視える瞬間~〈年明けにしんそばを終えて〉

| 00:35

年明けにしんそばに参加のみなさん、そして主催者のもっちーさん、お疲れ様でした。


年明けて、久しぶりにwi-fiに繋いでがっつり遊べて楽しかったです。
しかも二戦二勝で大会二位という結果。……試合内容やレギュも含め、これは本当に運が良かったと言うしかないです。

私より勝ち数が多い方、不運にも通信エラーで切断扱いになった方もおられますから。

しかし、見事優勝されたkasupiさんの5連勝は凄い!
自分は1戦やっただけで頭から湯気が出ますのに。

私の使用したブックは、下の二つ。

<一戦目>

二心伝心」 written by 森陽
Creature19Item6Spell25
G・クローラー1エンジェルケープ1シャッター2
クレリック2カウンターアムル1チャリティ1
サムライ2グレムリンアムル2ドレインマジック1
ウーズ2ネクロスカラベ1パーミッション2
ディー・ダム2ホーリーグレイル1ヘイスト3
ドリアード2ホープ2
バジリスク2ホーリーワード61
バロン2ホーリーワードX4
マミー1マナ2
マントラップ1ランドトランス2
ワーボア2リコール2
ワイルドグロース3

<二戦目>

重ね身命」 written by 森陽
Creature20Item4Spell26
アームドギア1ネクロスカラベ2シャッター2
サイクロプス1ポールスター2チャリオット2
サムライ1ドレインマジック2
スチームギア3パーミッション2
パイロマンサー2ホープ2
ウッドフォーク1ホーリーワード62
グリーンモールド2ホーリーワードX4
トロル2マジックダイス3
ドリアード2マナ2
バロン1ランドトランス1
マントラップ2リコール1
マンドレイク2ワイルドグロース3

二心伝心』は即死クリーチャーを入れた地トランス、
『重ね身命』はマンドラゴラの自爆&再生クリーチャーポールスターの掛け合わせというネタ入り、平均ST高めに調整した地の高速周回(?!)ブック
今回、このブックを使用するに際し注意したのは次の一点。

ブック内容を確認せずに使用する」事。

実はこれらのブックは3~4ヶ月前に組んだもの。
その間、1~2回使った程度で内容は詳しく覚えていませんでした。
移動スペルいっぱい入れたな、とか、マンドラゴラとポール星と再生クリ入れてるな、くらい)

大会開始前日に急に部室に立ち寄りたくなって、二心の対戦におじゃまして『重ね身命』を中身を見ずに使ってみたところ、色々考えながら組んだブックで対戦するよりやりやすかったので、その状態をにしんそばにも持ち込んでみたのです。

それというのも私の悪癖として、カード待ちの安易な拙攻があるから。
アイテムをあれだけ入れてるから、LV3~4の高額地をいくつか作ってもなんとかなる」だとか「ラントラを引いたときのために、若干不安定な土地でも早めに上げておこう」だとか。
そういう夢見がちなプレイをして、切り札が出なかったり潰されたりで後半バッサリやられるという(笑)

その点、細かいことを忘れて試合に臨んだ今回は違います。

「うわっ、なんでバジリスクこんなに入れてるんだ?! 序盤に配置失敗したらどうすんの!」

「ほぉう、ここでマジックダイス。振れ幅がヘイストより小さくて、狙った土地配置できるし高額地付近にも接近しやすい。なかなか渋いチョイスだな」

などと、ブックを組んだころの自分と対話しながら対戦を進めるというのもなかなか乙なものです。
キーカードという余計な雑念を遮断し、ブックを組んだ時の自然なリズムだけを抽出してゆくような感覚。
自分がより自分らしく闘えるような快適さはありました。

その中で、掴んだことがいくつか。
忘れないように記しておきたいと思います。

~波を見る視座~

00:35

四人戦では、最初から最後までリードを維持するのは至難。
よほどカードダイスの巡りがよくない限り、抜きつ抜かれつを繰り返しながら達成までこぎつけるもの。
必然、多くの対戦において“我慢の時間帯”というものが生まれます。

クリーチャーカードを引かず、連鎖が伸びない。
移動スペルが切れ、ダイスも走らず、周回速度がガクンと落ちる。
アイテムを待てども引かず、土地をいくつも落とされる。

順位はじりじりと落ち、のびしろを潰され、焦り始める数ラウンド
それが訪れるのは開幕直後の序盤戦かもしれませんし、順調にいくかに思えた中盤、あるいは戦局がめまぐるしく動く終盤かもしれません。

ですが忘れてはならないのは、そういった“凪の時間”ですらも毎ターンカードを引いていること。
確実に手は進んでいるということです。

現在の状況に照らして未来を予知し、必要なカードを残し、不要なカードは勇気をもって切る。
クリーチャーが欲しい時に移動スペルばかり引いたり、アイテムが欲しい時にクリーチャーばかり引いたからといって、ただ漫然と使ってしまうのでは自らの可能性を食いつぶすことになる。
足を溜めて、ここぞという一点に移動スペルを使う。
侵略の切り札を連鎖要因として配置し、後々に配置交換で手札に呼び戻す。
そういう小技一つで、追い風が吹いた時の動きが劇的に変わります。

 この≪二心≫で私が具体的に実践したのは以下の三点。

 1.移動スペルは、
  配置連鎖構築に際しては即座に使う。
  周回移動・高額地回避に際しては、なるべく素ダイスで。ここぞという時まで溜めて使う。

 2.ドレインマジックシャッターなどの魔力干渉・手札干渉スペルはギリギリまで保持。
  「それを使用することで試合を動かせる局面か」常に考える。不要ならばディスカード

 3.LV3の土地はなるべく作らない。
  LV4を一気につくり、連鎖を伸ばすことに序盤は集中。

即死発動しまくったり、引きが妙に強かったり、すぐに落ちそうな高額地を直踏みされなかったり。
かなりうそ臭い展開があったものの、どちらの試合も我慢の時間帯を耐えて、
必要な手を着実に積み重ねていったからこそ得られた勝利だと思っています。
以前の自分なら耐え切れずに軽薄な一手を打ち、自滅していったでしょう。

そうしたことに気づけたのも、セプト部の皆さんの書いた≪二心≫の研究内容を読んできたから。
適切な周回ルート。配置の重要性。内周・横・外周無属性100Gの土地の戦略的価値。
どの記事も凄く勉強になりました。
今回の一番の勝因は、皆さんが研究されたことを思い出しながらルート選択を慎重にやった成果が出たことです。
感謝!

~星の発見~

00:35

ここからは少々観念論になってしまうのですが。

上記のことを心に留めて、試合を重ねていますと、今まで見えなかったものが見えるようになりました。


マップの上に、星が視えるんです。


それは拠点となるべきクリーチャーだったり、後々重要になる空き地だったり、高額地の林立する区間を縫う周回ルートだったり。
からへ、からへ交差し還流する二つの心臓の、要所要所が煌いて、乗るべき流れを知らせてくれているかのような。
マップと、手札と、配置クリーチャーたちがそれぞれに言葉を持って、呼応して。
R毎に対戦相手カードの言葉、配置クリーチャーたちの言葉、それを引き写すマップの言葉が光を減殺し合い、相乗し合って自らの価値を流動させてゆく。
具体的・対象的な価値計算を基にした数字ではなく、抽象的・相対的な空気の流れを表す言葉として感じられる。
そういう流れ、“文脈”が視える。

ぎりぎりまで使用しないことで場の支配力を保っていた土地破壊スペルが、周回軌道を逸れるHWXからのバロン配置交換で逆に所持者の戦略を膠着化させたり。
私のシャッター1枚によるアイテム破壊が嚆矢となって、対象者の連鎖を崩す戦闘が立て続けに発生したり。
相手のドレインマジック破壊することで、不安定な土地への投資を抑えながら総魔力を伸ばしたり、逆にドレインマジックを保持し続けることでランドトランス天然ラントラを抑止し、場をコントロールしたり。
戦局が見通せているときは、移動スペル手札破壊魔力干渉のスペルの価値が極大化することに、使用者たる私自身驚かされました。


これは上級者なら自覚的にやっていることかもしれませんが、感覚的に「なんとなく」やってきた私にとっては、けっこう大きなショック。
今まで場当たり的に使ってきたシャッタードレインマジックの価値の、輝きの、なんと小さかったことか!
ずっと、ちゃんと使いこなせなくって、ゴメンよ~!

カルドセプトPS版からやってきて、古参の部類に入るものの。
実際はうっかりミスが絶えず、変な妨害ばっかりして、いつも夢見がちなブックを組んできました。
真面目に対戦に臨んでも、周囲には軍神もかくやという猛者がわんさといて。
こちらの一挙手一投足、ブックの内容まで見透かされてしまってこてんぱんにやられ、「どうせ○○さんにゃぁ叶わないやぁ」などと溜息をついて。
護符計算やら土地価値変動表を覚えようとするものの頭がオーバーヒートし、典型的な文型脳にはついていけない!などと心中悲鳴を発し。
それでも強くなりたい、とじりじりした想いを抱えながら、いっとき離れたり、また熱中したり、ふらふらしながらカルドをやってきました。

それが今回の対戦会で見えてきたものがあって、また一つ成長できたんじゃないか、という実感を得ることができた。
成長の実感、いわゆるレベルアップを体感したことは今までにも何度かあったのですが、今回のこれは久方ぶりです。

数学はサッパリ解りませんが、文学ならばなんとかなりそう。
今はもっと実戦をこなし、対戦の文脈を読む訓練をしたい。
年明けの蕎麦は思いのほかこってりとして、胃を暖めてくれたように思います。

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