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ぼくらの35ラウンド戦争 ~ヨシのカルドセプトに関する雑記~

2009-04-01

セプター技術向上のために必要なもの(全3回) 第1回「上級者」

| 02:04

 古今東西、人間は様々なゲームを生みだしてきました。ジャンケン、カードゲーム、チェスなど、数えだしたらキリがありません。そして人々は、ゲームで勝利を収めるべく、工夫を凝らしてきました。


 将棋であるとかチェスであるとか、ある程度研究が進んだゲームにおいては、技術向上のための方法が正しく示されているものです。先達の汗と涙の結晶です。例えば全くのチェス素人である私が、書店に行ってチェス入門本を真面目に読めば、それなりの技術向上は見込めるでしょう。これは、その本が技術向上のための方法を正しく示しているからに他なりません。このように、十分研究されたゲームにおいては、実力を向上させるために必要なものや情報を手軽に手に入れることができます。


 一方、我等がカルドセプトに関してはどうでしょうか。残念ながら、一部の有志が、webサイトなどで独自の方法論を細々と発表しているにすぎません。カルドセプトを初めて手に取った人が「どうしたらもっと上手くなれるんだろう?」と思った時に、その指標となる方法論がほとんどない。こうした現状は、カルドセプトの敷居を高くしてしまっていると思います。また、上級者同士による方法論のやり取りも活発とはいえない状況で、さらなる技術向上の妨げになっています。


 セプト部での対戦や交流を通じて最近強く願っています、強くなりたいと。もちろんカルドセプトを一つの娯楽ととらえるのも良いのですが、相手より優れていたいと思うことはゲームを嗜む人間の常でしょう。カルドセプトを始めたばかりの初心者も、トップクラスのプレイヤーも、もっと強くなりたいと願っています。そんなセプター達が技術を向上させていくためには、どういったものが必要なのでしょうか。どういった方法があるのでしょうか。


 そこで「セプターの技術向上のために必要なもの」と題して、全3回ほどに分けて論じてみようと思います。今回は「クリーチャーの選択方法」など具体的な方法論を公開するわけではありません。どういったものが、セプター全体の利益に繋がるのかを考えて行こうと思います。


 ではまず私の結論から申し上げます。


本稿「セプターの技術向上のために必要なもの」の結論
    セプターの技術向上のために必要なものは「上級者」「検証者」「良い環境」の3つである


 この三つがなぜセプターの技術向上のために必要なのか、本稿ではそれを3回に分けて論じて行く予定です。第1回目となる今回は、「上級者」とはどういうセプターを指すのかを明確にしようと思います。


1-1 「上級者」とは

 さて上級者とは何なのか。難しく考えず単純に「カルドセプトが上手い人は上級者である」として、カルドセプトが上手いとはどういうことなのかを掘り下げていきたいと思います。ちなみに、ちまたでは初級者、中級者、上級者と区別しているようです。今回は上級者とそうでない者の境界を決めることが目的ではないので、特にそういった区別はしません。


 それではまずセプターに求められる能力について考えてみましょう。セプターに求められる能力は種々ありますが、大きくわければ以下の3つでしょう。

セプターに求められるもの
  1. ブック構成能力
  2. プレイング能力


 一つ目のブック構成能力とは、マップ、対戦人数、目標魔力同盟の有無などの与えられた試合条件を考慮して、その条件に適したブックを構成する能力のことです。例えば、スペルクリーチャーの割合を決めたり、ドローカードを何枚入れるか決めたり、メタゲームへの対応などがこれに含まれるでしょう。


 二つ目のプレイング能力とは、その名の通りプレイング中の判断能力を指します。自分や相手の総魔力を正確に把握する能力スペルブックなど特殊な対応を強いられるブックへの対応力、対戦相手手札を記憶する能力などです。


 言い方を変えれば、ブック構成能力が「試合前の実力」、プレイング能力が「試合中の実力」とも言えるでしょう。この二つをまとめて「セプターの技術」と考えると収まりがいいですね。


 最後の。自分に都合が良いダイス目を出せるか、ドローの際に自分に都合の良いカードを引けるか、クレリックなど確率で発動する能力を引き出せるかなどなど。カルドセプトには様々な運の要素が関係しています。「運も実力のうち」という言葉もありますが、実力という言葉を辞書で引くと「実際の力量。ほんとうの力量。」とあります。天下の広辞苑を信じるならば、運は実力とは別物と考えた方が良さそうです。


1-1項のポイント
    上級者とは、ブック構成能力があり、プレイング能力がある人のことである。


1-2 「上級者」はどういう恩恵をもたらすか


 さてそんな上級者ですが、何故セプターの技術向上のために必要なのでしょうか? それは彼らが正しいノウハウを示してくれるからです。


 「蝮のと金を許すな」という言葉をご存知でしょうか。これは将棋における格言の一つです。いわく「攻められると蝮のように厄介な『と金』は、取ったところで『歩』一つの利益にしかならない。有効な攻撃である」という意味が込められているそうです。初心者は軽視しがちな『歩』の有用性を説いています。将棋にはこのように、上級者に言われなければ気付けない定跡が沢山あります。


 カルドセプトもまた然り。あなたは、誰からのアドバイスもなく一人でプレイして、ランドトランスを有効に使えますか? ドロースペルを入れる意義を理解できますか? 土地価値の変動率を把握できるでしょうか? おそらく、難しいでしょう。


 「ランドトランスは強い」などと言ったノウハウは、ある程度の実力をもった上級者が、経験や考察を積み重ねて気付いていくものです。もちろん初心者が自分自身の力で気付く価値というのもあるでしょうが、私は先達の知恵をどんどん吸収し、その先を目指すのが若人の役割だと思っています。さあ、上級者の声に耳を傾けましょう。きっと貴方の助けになる知恵を授けてくれるはずです。

1-2項のポイント
    上級者はノウハウを提供してくれるので、セプターの技術向上のために必要である。


1-3 「上級者」を見つけるには

 それでは身の回りでブック構成能力があり、プレイング能力がある人を探してみましょう。その人が上級者です。その人に師事すれば、様々なノウハウを教えてもらえて、技術向上の道が開けるかもしれません。


 しかし、いざ探すとなると難しい。それは、この二つの能力が非常に定量化しにくいからです。


 ブック構成能力を評価する場合は、出来上がったブックの良し悪しを評価すれば良いですね。しかしながら、ブックというものはいくつもの要因が複雑に絡み合って構成されています。その複雑怪奇なブックを見ただけで評価できるのであれば苦労はありません。さらに「マナを何枚入れるのがベスト」と明確な答えが解っているわけでもありません。ブック構成を見ただけでは完璧な評価を行うことは事実上不可能です。


 プレイング能力に関してはさらにお手上げなのが現状。評価しようにも、プレイ中の動向を見られるのが対戦者しかいないのです。リプレイデータを残せない、共有できないというのは致命的です。


 この定量化できない能力を、何とか評価して次につなげたいと思っている人は多いようで、様々な取り組みが行われています。ブックを公開したり、プレイ中留意した点を日記に書いたりして、他人から評価してもらうというのもその一つです。


 有名どころでは、ナユタさん(id:chintu)の日記『封印再度 ~Who inside?~ 』で、自分の能力を評価するという取り組みが行われていました。もっちーさん(id:mochimochi_1192)がフォーマットを作ったためかセプト部員に広がり、相当数の部員が自己評価を行いました。フォーマットなどを用いてなるべく条件を一定にした上で評価を行うことは、他者との差を比較する上で有用です。しかしながら、自己評価なので評価基準にバラつきがあることを考慮すると、この取り組みをもってしても能力の比較を行うことは困難です。


 それでは上級者を見つけるにはどうすれば良いのでしょうか。上級者はセプターの技術が高い人、すなわち勝ちやすい人です。逆説的に言えば「勝ちやすい人は上級者である」とも言えます。上級者=能力の高い人=勝ちやすい人。それならば、難しく考えず勝ちやすい人を探しましょう。きっとその人が上級者です。

1-3項のポイント
  1. ブック構成能力プレイング能力を正しく評価するのは極めて難しい。
  2. 「勝ちやすい人」が上級者である。


1-4 「勝ちやすい人」と「勝ってる人」の違い


 さて手前味噌ながら、私は先日ストーリーツアー:第4節ECセプト部内での大会)で、5戦連続1位を獲得することができました。単純に1位を取る確率を25%として計算すると、5戦連続1位を獲得する確率は1%にも満たないものです。そんな快挙を成し遂げた私はどうやら「勝ちやすい人」のように見えますが、はたして上級者と言えるのでしょうか?


 前項では、ブック構成能力プレイング能力が優れた者が上級者であると述べました。しかしながら、この「勝ちやすい」という曖昧な表現がくせ者です。もしも、ブック構成能力プレイング能力の優劣のみで試合が決まるなら、何戦しても上級者は初心者に負けないはずです。上級者は「勝ちやすい人」人ではなく「勝つ人」のはずです。


 しかし現実を見てみるといかがでしょうか、どんなに強いとされる人でも初心者に負けることがあります。それは何故なのでしょうか。もちろん、上級者がたまたまミスをしてしまっただけという場合もあります。しかし、それ以上にカルドセプトが運に左右されるゲームであることが理由として考えられます。極端な話、もしも20枚入れたクリーチャーと5枚入れたドロースペルブックの後ろ25枚に入っていたら、どんな上級者も勝ちようがありません。


 つまり、勝敗は実力と併せて運によって決せられる場合も考えられるということです。前述した私の5戦連続1位も、ただ単にダイス目が良かったり、ドローに恵まれたりと、運が良かっただけなのかもしれないのです。上級者であり今後の試合でも「勝ちやすい人」と、最近たまたま調子が良くて「勝ってる人」は違うのです。


 そんなの当然、とお考えになるかもしれませんが、上級者を語るにあたり極めて重要なポイントです。最近戦績が良いからきっと上級者なんだと思って教えを乞うた相手が、ただの類稀な幸運に恵まれただけのド下手セプターだったら、的外れなノウハウを授けられてしまうかもしれないのです。ここ最近の戦績だけで上級者か否かを判断してはなりません。運の要素が絡んでくる以上、実績と実力は必ずしも比例しないという点を、十分に考慮すべきなのです。

1-4項のポイント
  1. 勝っているから上級者とは限らない。
  2. 実績と実力は必ずしも比例しない。



1-5 「勝ちやすい」上級者を見つけるには


 ブック構成能力プレイング能力は評価できない。しかし最近の戦績を見ただけでは「勝ちやすい人」と「勝ってる人」の区別ができない。それではどうやって「勝ちやすい人」を見つければ良いのでしょうか。


 最も現実的で信頼性のある方法は、長期的な戦績を見て判断することです。


 例をあげてみます。A、B、Cというセプターがいたとします。表に3人が各々5戦づつ行った戦績をまとめてみました。


A、B、Cの戦績(5試合分)

1位 2位 3位 4位 平均順位
4回 1回 0回 0回 1.2位
2回 1回 0回 2回 2.4位
0回 3回 1回 1回 2.6位


 何となくAがズバ抜けて強そうですが、5戦程度では判断できません。もしかして調子が良くて「勝ってる」だけのセプターかも知れません。そこで今度は各々がさらに1000試合行った結果を表にしました。


A、B、Cの戦績(1000試合分)

1位 2位 3位 4位 平均順位
470回 260回 170回 100回 1.9位
260回 250回 250回 240回 2.5位
120回 120回 400回 360回 3.0位


 ここまでやると、もう実力のほどはハッキリしたと言っていいでしょう。さすがに1000試合もの間、調子が良かっただけというのは考えにくいですので、Aは間違いなく上級者と考えてよさそうです。なお、これはただの例であり「1000試合分の戦績を見なければ、実力は評価できない」ということを示すものではないので注意していただきたいと思います。沢山試合をすると実力が浮き出る、と実感していただくためのものです。(注1)


 しかし残念なことですが「勝ちやすい人」を見つけるのは、現状では非常に困難です。なぜなら、長期にわたる戦績を反映する指標が無いからです。


 セプト部では大会ごとに戦績をまとめていますが、対戦数の絶対数が不足しています。これでは本当に上級者なのか、それとも調子が良かったのかが判断できません。


 カルドセプト公式webサイトのランキング戦では相当数の試合が行われていますが、残念なことにポイント制です。このポイント制では試合数が多い人が圧倒的に優位に立ってしまいます。ポイント制では上級者と暇を持て余したセプターの区別が付きにくいのです。(注2)大宮ソフトには、ぜひ上級者を見極めるためにも平均順位での集計をお願いしたいところです。私は要望のメールを送ったので、もし賛同なさる方がいらっしゃるのであれば、ご一緒に要望を出しましょう。必ずやカルドセプト発展の一助となるはずです。(注3)


 さて「現状では」長期にわたる戦績を反映する指標がないと述べましたが、最近気になる動きがあります。それはセプト部内におけるレーティングシステムの導入です。レーティングはチェスの世界では国際的に取り入れられており、実力の評価に一役買っています。個人的には、セプト部にも導入を熱望しています。レーティングシステム導入の詳細はウェザリング部長id:weathering)の日記『レーティングシステム』に詳しいので、参照していただければと思います。


 少し、部長の日記を引用してみましょう

 各参加者は初参加時点で決められたレーティング点数 (以下点) を持っています。点は普通 1000点とか 1500点とか 1800点とかからスタートします。基本的に対戦で勝てば勝つほど点は上昇し、負ければ負けるほど点は下降します。強い人、たくさん勝った人ほど点が高くなります。


 これだけなら単純なポイント制ですが、レーティングは「相手によって点数の変化幅が異なる」という特徴を持ちます。簡単に言えば、自分より点の高い人に勝てば大きく上昇し、自分より低い人に勝っても少ししか上昇しません。逆に点が低い人に負ければ大きく下降し、高い人に負けても少しだけ下降するだけで済みます。


 何度も戦っているうちに、基準値からスタートした点は次第に「その人の実力を表す点数」にだんだん近づいていきます。全体の中で同じくらいの勝率の人は、同じくらいの点に近づいてゆくのです。


ウェザリング部長id:weathering)の日記『レーティングシステム』より引用


 この点は次第に『その人の実力を表す点数』にだんだん近づいていきます。全体の中で同じくらいの勝率の人は、同じくらいの点に近づいてゆくのです。」というのがポイント。つまり戦績と実力が比例関係になりやすい、実力を正しく示すのにはうってつけの指標というわけです。なお、hsuさん(id:hsu_mai)の日記『提案?)レーティングのはなし』も合わせて参照すると、解りやすいかと思います。


 レーティングシステムが導入されれば、点が高い人、すなわち「上級者」が一目で解るようになるという事です。(注4)残念ながらプログラミングなどは門外漢なのでお手伝いすることは難しいのですが、是非セプト部技術班の方々は頑張って実装いただきたいです。


1-5項のポイント
  1. 「勝ちやすい人」(上級者)であるか否かは長期的な戦績を見て判断する
  2. 現状では長期的な戦績を記録できない
  3. レーティングシステムは上級者を見極めるために有用なので導入すべき


注1

 本来なら具体的に「何試合程度の戦績があれば実力を評価できる」と明示したい所なのですが、現状ではそれも難しいです。カルドセプトの順位は運によってどの程度左右されるか(数学的に言えば平均順位の標準偏差)を調べる必要があるのですが、それを調べられるほどのデータが存在しないのが実情です。

注2

 指標として正しいのは平均順位であるとしましたが、指標に平均順位ではなく勝率(1位だった回数/総対戦数)を用いるべきか否か迷うところです。個人的には4位より3位、3位より2位の方が価値があって当然と感じるのですが、「カルドセプトは1位を狙うゲーム」とする風潮も強い気がします。この辺りは文化的な考察となるので本論では割愛しましたが、ちょっと気になります。

注3

 短期間の大会やポイント制が上級者を見極めるための戦績には不適当であることは確かです。しかし、決してそれらの集計方法が自体が無意味であったり、順位制に比べ劣った集計方法であるという訳ではありません。詳しくは第3回の本論で解説していく予定です。

注4

 点が何点以上であれば上級者か、という問題に関しては別に議論が必要です。



1-6 「上級者」の在りかた


 仮にレーティングシステムが実装され、一目で上級者がわかる環境になったとしましょう。そうすると「ノウハウの取捨選択」が極めて楽になります。


 セプト部部員はどんどん増え、それに伴って日記やチャットで交換される情報も増えてきました。それらの中から確かな情報を選りすぐり、有用なノウハウのみを身に付けて行かなくてはなりません。しかし、残念ながらその情報の精度は決して高いものではありません。口の悪い言い方をすれば、眉唾もののノウハウというものも確かにあるのが現状です。


 例えば私の日記『熱血! 地属性高校セプト部』では、ドレインマジックに対して以下のような考え方を述べました。

 ランドトランスをチラつかせるSnapさん、手持ちが2000Gオーバーのイノセンスさん。そこにドローしたドレインマジック。ほぼ二人は横並びと見ていい(というか4人が横並びの戦いであった)。どうするべきか……?


 結局俺はイノセンスさんに即打ちして700G弱を手にしたが、Snapさんに「そこは保持じゃないか?」とご指摘いただいた。そうかのかなあ……? たとえばSnapさんがランドトランスを使用したところで、そのターン内に増資されてしまえばドレマジは有効に働かない。大雑把に期待値を計算してみよう。イノセンスさんに使う場合は100%の確率で2000G超の30%を得られるのだから700G×1.00=700Gの収益。Snapさんはラントラ使用後すぐにラントラ収益3200G(4連鎖レベル5を手放した魔力)を用いて、1500G投資(レベル1領地レベル5にする)出来る確率を50%、俺にラントラ分の収益3200Gを丸々吸われてしまう確率を50%としてみる。そうすると{(1700×0.50)+(3200×0.50)}×0.3=735Gとなる。


 うーん……。Snapさんがラントラ試合終了まで温存しきる可能性も考えると、やっぱり即打ちで良いのでは……? 確かにランドトランスを強力に抑制する力はかなりのものだが、手持ち2000Gの相手というのは、ほぼ最高レベルドレマジの的なのではないだろうか?


ヨシ日記『熱血! 地属性高校セプト部』


 この試合の一幕を見ただけでは、Snapさんが言うようにドレマジを保持するのが正しいのか、私のように即打ちするのが正しいのかは解りません。正解が解らないこと自体は問題ではないのですが、その後にいかにも「考察の結果、手持ち2000Gの相手にはドレマジ即打ちが正しい」とほのめかすような物言いは問題です。これでは正しいか否かがはっきりしない「考察の結果、手持ち2000Gの相手にはドレマジ即打ちが正しい」という情報を、ノウハウとして取り入れてしまう人がいるかもしれません。


 では、ちまたに溢れるノウハウの良し悪しを判断する基準があるのかといえば、残念ながらありません。しつこいようですが、ブック構成能力プレイング能力を正しく評価するのは極めて難しいことです。現在の環境ではそのノウハウが正しいか否かを検証することが不可能、もしくは著しく手間がかかってしまい現実的ではありません


 ではどうするべきか。それには上級者が支持するノウハウをまとめる方法が有効です。


 上記のドレマジの件を例にしてみましょう。ドレマジ保持派のSnapさんが平均順位が2.2位、ドレマジ即打ち派のヨシが平均順位2.8位だと仮定します。さて、この二人の意見が食い違った時、あなたはどちらの意見を採用しますか? もちろん上級者であるSnapさんの意見を採用しますね。


 優れたノウハウを持っている人は勝ちやすい、逆説的に言えば「上級者が支持するノウハウは正しい」と言えます。勿論絶対ではありませんが、十分に選抜された集団が支持するノウハウは優れている可能性は高いと思います。


 まだ具体性のない計画なのですが、実施してみたいことがあります。まずセプト部内で長期的に試合を行い、レーティングによって戦績を記録します。その戦績上位者、すなわち上級者に協力してもらい「カルドセプト研究会」のようなものを立ち上げるのです。十分な実力をもった上級者たちが生み出すノウハウは、一介のプレイヤーが生み出すノウハウよりも有効であり、きっとセプター全体に大きなメリットをもたらしてくれると思います。


 まだまだ机上の空論ではありますが、今後はセプト部で「上級者の多くが支持するノウハウ」を広く普及させる仕組みづくりに携われればいいなあと考えています。

1-6項のポイント
  1. ちまたに溢れるノウハウはすべてが正しいとは限らない。
  2. 上級者達が支持するノウハウは有用である可能性が高い。
  3. 上級者には、有用なノウハウを普及するための協力を強く望む。

1-7 まとめ

 それではまとめです。

セプター技術向上のために必要なもの(全3回)第1回「上級者」のまとめ
    セプター能力を正しく評価するのは難しいが、長期的な戦績を正しく精査して上級者を見つけだすことは出来る。その上級者の多くが支持するノウハウは有効である可能性が高く、セプター全体の技術向上のためにも普及に努めるべきである。


 長々述べてまいりましたが、効率的にセプター全体の技術向上を図るためには上級者の協力が不可欠です。せっかく沢山の実力者が集まっているセプト部、この環境を生かさないのはもったいない! カルドセプトを志すセプターのために、上級者部員の方が協力してくださることを強く願っています。


 次回は、私も目指している「検証者」について論じる予定です。こうご期待。

Yuki-a-MASYuki-a-MAS2009/04/01 06:44ジャンクションの考察のところでも確かにそうだったし、
ある程度、覚悟はしていたのですが…
あらためてこうやって目にしてみると、こう言わざるを得ない。

ヨシさんは本当に女子高生ではないのですね。
一縷の望みも打砕かれました(褒め言葉)

weatheringweathering2009/04/01 07:13こっきゅんさんの言う通り、本当ですね……。
これはどう考えても女子高生ではなく、立派な美人OLです。

wednesday1976wednesday19762009/04/01 09:00社長秘書ってことにしたらどうかw

mochimochi_1192mochimochi_11922009/04/01 09:04超まじれすだけど
まとめから書いたほうが、読者をひきつけると思うよ。長文の場合は特に。

YOSHI-00YOSHI-002009/04/01 18:26>デコボコトリオ
 うむ、アレだな。私としても地属性高校セプト部のキャラが部内に浸透しているのは嬉しいんだ。それは全然かまわない。
 だがな、俺この文章本気だぞ? 構想2か月だぞ? 「すわ、ニーチェの再来か」と言われるような名文を前にして、ボケ倒すことしか考えないのか! そこにコメント欄があればそこは君たちの劇場か!? このエンターテイナーどもめ! そういう奴ら大好きだぞ!
 でもちょっとは内容にも触れてほしいんだぜ? ガラスハートのヨシからのお願い。

>もっちー
 いや、ぜひマジレスがほしい日記だから良いんだ。
 ちょっと検討させてくだされ、必要に応じて冒頭に要旨書くわ。

ShinYoh_4124-8099-1522ShinYoh_4124-8099-15222009/04/02 00:02興味深く読ませていただきました。
レーティング、私も大賛成です!
対戦の多寡が偏りがちなセプターの力量を計るには
最適の方法だと思います。

ただ、ドレインマジックの喩え……あれにはちょっと違和感があります。セプターの個性(スタイル、長所短所)によって、特定の戦術・戦略の有用性はかなり変動しますから。
実戦でもたびたび、教科書どおりの良手を打って自分のリズムを崩し、失敗するセプターを見かけます……

ともあれ、今後の記事に期待!
「古参は死んだ」
の勢いで執筆しちゃってください。

YOSHI-00YOSHI-002009/04/02 02:46>森陽さん
 こんばんは、コメントありがとうございます!
 そう! レーティングの有用性は説いても説いても語りつくせない! 部長のレーティング導入の日記に星が1個も付いていないことに絶望し、星3つ付けてきました。どうか「要望薄いみたいだからやーめた」となりませんように……!

 さて、それではご意見いただいた点について述べさせていただきます。
 例えば「ランドトランスによって総魔力増加を図ることは有用」というノウハウがあったとします。実感としてお分かりになると思いますが、このノウハウは概ね正しいです。マミー、ディー・ダムなどの安くて防御力の高いクリーチャーと、HWなどの連鎖を組むためのスペルを盛り込んだブックでは、特に威力を発揮する「定跡」の一つです。
 では「ランドトランスによって総魔力増加を図ることは有用」という命題が常に正かと言われれば、そういう訳ではありません。クリーチャーを1枚も入れないスペルブックを使うセプターが、ランドトランスによって総魔力を増やすことはほぼ不可能です。極端な例ではありますが、このように多くの人に支持されている「定跡」でも、場合によって全く役に立たないことは往々にしてあるものです。「教科書どおりの良手を打って自分のリズムを崩し、失敗するセプターを見かけます……」というのは、定跡が有効に働かない例外的な場面で、定跡にすがってしまったセプターがいたということではないかと感じました。
 ノウハウを精査する際には、十把一絡げに「このノウハウは正しい」と結論付けてはなりません。そのノウハウがどういった場合に有用であるのか、なるべく詳しく場合分けして考えて行くことが、ノウハウの実用的な運用につながると思います。

 こうした考察は次項「検証者」でも取り上げる予定です。どうぞ、お見逃しなく!

追伸:古参の方にも負けない勢いでがんばる所存ですが、古参の方とも一緒にカルドを楽しみたいです。だから生きて!

ShinYoh_4124-8099-1522ShinYoh_4124-8099-15222009/04/02 22:12>「古参は死んだ」

すいません、言葉足らずでした(汗
古参との実力差にルサンチまらず、
各々精進していくんだぜ! という
ニーチェチックなニュアンスを醸したかったのでした。
むしろ今風に言えば、「俺が古参だ! 目標を駆逐する!」でしょうか。

補足説明、ありがとうございました。概ねご指摘の通りです。
どこまで書こうか迷ったのですが、上級者の唱える定跡は
1.対戦相手
2.対戦環境
3.自己戦略
を省略した形のものが多いんですね。
ラントラ一つとってみても、序盤に決めるラントラと終盤に決めるラントラでは意味合いも価値も異なってきますし、対戦相手が速度重視か侵略特化型か、マップに分岐があるかないか、自分のブック内容や得意戦略はどうか、という内容によって全然違ってきます。

なので、次回の「検証者」に大期待!
感想戦を持てたか――よい検証者に出会えたかが、セプターのレベルアップにものすごく大きな影響を与えますからね。

YOSHI-00YOSHI-002009/04/03 02:46 あああ、ツァラトゥストラか! ぐわ、知的なフリをスルーしてしまった! ゆとり教育の弊害っぷりを見せつけてしまって恥ずかしい! 次の記事で名誉挽回しなければ……。よーしやるぞー!