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外鴨なきくとカルドと時々ジャッジメント

2009-07-05

超絶英雄伝説カルドセプタータケル!!シリーズ構成3話

| 00:05

3話:「地獄のとっくん! 燃やせカルドセプト魂!!」


朝の食堂。

エプロン姿のタケルの母が食事の準備をしている。

そこへ駆け込んだタケルは椅子に飛び込み朝食をかきこむ。

食べ終わったタケルが家を飛び出そうとすると母が声をかける。

「あら、タケル。サッカーボール忘れてるわよ」

「ん、あ? いや、ボールはもういいんだ。カルドやりに行ってくる! カルドセプト部に入ったんだオレ!」

「え、ええ。そうなんだ。気をつけて行ってらっしゃい」

顔をわずかに曇らせるタケルの母。

それに気づかず飛び出すタケル。

「やはり血は争えないのかしらね、あなた」

玄関で、空を見やる母。


「『全国縦断小学生カルドセプト日本一決定戦』!?」

「ええそうよ」

フウカは腰掛けていた机からぴょんと飛び降りる。

奥では年取った先生が椅子に座って居眠りしている。

「これへの出場と優勝! これこそが新生カルドセプト部の目標なの! 目指すは日本一よ日本一!」

「おう、なんか日本一って目標凄いな! オレもやる気が出てきたぜ!」

「はん、せいぜい足を引っ張らないでくれよ? シロウト君」

「お前の方こそ足引っ張るなよ?」

「だまれ天然『ディープスポーンセプターめ!」

「やめてよ、仲良くしようよ~」

「喧嘩するほど仲が良い」

ぼそりとエスコがつぶやく。

「ところでフウカ、このおっさん誰なんだ?」

「顧問になってもらった神居先生よ。非常勤講師なんだけどとりあえず名前だけ貸してくれるって」

「科学の先生だっけ?」

「家庭科じゃなかった?」

「いや、英語だろ……?」

みんなで顔をつきあわせる。

「ま、まあいいわ! というわけで、今からとっくんよ!」

「おう、どんなとっくんでもどんとこいだぜ!」

「じゃ、タケル。このとっくんはタケルだけの特別メニューね(・v・)」

「特別か~。やっぱオレって特別なんだ! で、どんなとっくんだ?」

「いまから木偶回し500試合ね。カードを4枚フルコンプしてきて。三日間でね」

ゴロウ「ははっ、そりゃあいい!!」

ユウダイ「そ、そんな500試合なんて……タケル君にはいきなり厳しすぎるよ」

フウカ「いいのよ! だって大会は2週間後だもん。 普通にやっても勝てないでしょ?」

エスコはユウダイの肩の上で足をぷらぷらさせる。

エスコ「確かに、それくらい出来ないとスタートラインにはたてないかも。でもかなりキツイ」

「どう? やれるの、タケル?」

「ああ、なんでもやってやるぜ! オレもみんなの足は引っ張りたくはないからな!! で、どうやんだ?」

満面の笑みのフウカ。


「うん、普通にやれば木偶回しは5分で終わるな。これなら楽勝だぜ!」

……。

「うーん、あまり試合数がいかないなあ。計算してみるか。ええと、一日24時間で、1時間が60分だろ……」

跳ね起きるタケル。

「三日間は4320分で試合時間が2500分もある! 学校の授業以外ずっと試合してないと間にあわね~~っ!?」

国語教師「タケル君。よく分からないけど今は国語の授業中だから席に座りなさい」


三日後、フラフラになって部室にやってきたタケル。

部室の奥には居眠りしている神居先生と、対戦をしているフウカ、ゴロウ、ユウダイ、エスコ。

タケル「な、なんとかやったぞ……木偶回し500試合

倒れ込んだタケルのブックを取り上げてセプター履歴を確認するフウカ。

タケル「磨り減った…ぜ……魂が……」

フウカ「うーん、4枚フルコンプじゃないけどだいたい必要なカードは揃ったから一応OKにしといてあげるね! じゃ、次のとっくんいきましょう!」

「お、おう……」


「じゃ、今からトライアスロンやりまーす」

「なんで!? 試合やんなくていいのかよ!?」

「いろんな地形を走ることで、自然の力を感じる能力を高めるのよ」

水着で腕と肩をひねって柔軟体操をしているフウカ。

崖の上から10メートル下の水面に飛び込む。

「泡がほとんどでない。さすがね、彼女」

「お、おい、オレらここから飛び込むのか……」

「ほら~弱虫ども~。つかまえてごらんなさ~い」

「ちくしょう、やってやる、やってやる~~」

次々に飛び込む部員達。

「いやだ~! おかあさ~ん!!」

「さっさと行くわよ」

わめくユウダイはエスコに突き落とされる。


「今からこの画面にカードイラストが0.3秒ずつ連続で50枚表示されるから、その名前を全部書いてね」

「そんなんできるか~っ!」

実際にものすごいスピードで流れる画面。

みんな眼を見開いて暗記、回答を紙に記入する。

採点するフウカ。

「うーんタケルおしい! 一問間違ってる! 『ライフストリーム』じゃなくて『ホーリーブライト』でした! じゃ、罰として校庭10周ね」

「ひどい引っかけだな……」

「思っていた以上に手強い、フウカ」

「ぼく、もう限界だよ……」


弓道部の的の前にたっている部員達。

「おいおい、これはさすがに無いんじゃないのか?」

「いったいなんのためのとっくんだよ!」

「『マジックボルト』を避けるためのとっくんよ」

「『マジックボルト』はセプター対象にとれないだろ!」

「はいー。はじめちゃって~」

「うわ~~っ!!」


ぼろぼろになって家に帰ってきたタケルを出迎えたのはタケル母だった。

真剣な表情で仏間に呼びつけるタケル母。

正座したタケル母は話を切り出す。

「――ねえタケル。カルドセプト、楽しい? 毎日ぼろぼろになって帰ってくるけど…」

「うん、楽しいよ! 部にはすんげーむかつく奴もいるけどオレよりちょびっとだけうまいから技術を盗んでやろうと思ってるし、部長はむちゃくちゃ言うけど全部自分でも実戦するしユウダイはイイヤツだしな! エスコってのもぶっきらぼうだけどとにかく上手いんだ! オレ、最近始めたばっかだから上手くなりたくて一生懸命やってるんだぜ!」

タケルの目の輝きを見て、表情がゆるむタケル母。

「そか。ならいーわ。がんばんなさい」

「うん!」

「ところでタケル。あの人……父さんがいなくなってもう十年たったわね。実は父さんも私もセプターだったの。私はもう引退したけどね。これはあの人が最後に送ってきたブックよ。あなたにあげるわ」

ぼろぼろのブックケースを受け取るタケル。

中身を見るが、何も入っていない。

「何か入っていたの?」

首を横に振る母。

「最初から何も入っていなかったの」

「ふーん。まあいいや! これもらってくね!」

駆けだして部屋を出て行くタケルを見送る母。

「ホント、ズルいわね。あんなにあなたそっくりの眼をされたら、私だって反対なんて出来ないじゃない」

天井をみてつぶやく母。

仏壇にさっと手を合わせると仏間を出て行く。


がくりと膝をつくフウカ。

「さすがね、タケル。短期間でこんなに上達するとは……予想以上だったわ、あなた」

「いや、フウカのとっくんのおかげさ!」

得意満面のタケル。

試合を見ていたゴロウが寄りかかっていた黒板から背を離した。

「まあまあだな。こないだはじめたシロウトにしちゃよく勉強できてる。それとフウカ。やる気を出させるためとはいえ、わざと隙を見せるのは止めとけよ。実戦はそんなに甘くない」

「え…そうなの!?」

「ん、もう。ちゃんと隙を見つけたらそこを全力で叩くのも良いセプターの条件だよ~。だからタケルは偉い。頑張った!」

口を尖らせるフウカ。

「まあ、操作も早くて的確だし、基本は身についていると思うよ」

ユウダイの肩の上のエスコもうなずく。

アイテムを憶えきれない場合やアイテムじゃんけんの場合に100%喧嘩売りにいく欠点は直した方が良い」

「だな。駆け引きにならないからな」

「あーわかったわかったよ。とりあえず自分が強くなったのは何となく分かる。みんなありがとうな」

「じゃあ、とっくんもこれでお終い! 明日からはいよいよ本番よ」

「おう」

自然とみんなで円陣を組み、中心で手を重ね合わせる。

「勝つぞ! 目指せ日本一!」

「おー!!」


晴れ渡った青い空に、白く薄い雲が一筋線を引いている。

ぽんぽんと白煙だけの花火が上がる。

ここは全国縦断小学生カルドセプト大会東京地区大会会場。

大会の控えスペースでは、東京中から集まった様々な格好をした小学生達が、みんな真剣な目つきをしてたむろしている。

なかでも、有名人であるフウカ率いる東二小カルドセプト部は良くも悪くも注目されていた。

パイプ椅子で居眠りしている神居先生の前でフウカが腕組みしている。

「さ、じゃあ今から東京地区大会第1回戦よ! みんな気合入れていくわよ」

「相手が誰であろうとかまいやしないぜ! 勝つのはオレだっ!!」

「同意。勝つのはあたし達」

「う、うん、みんな頑張ろうね……」

「ふん、せいぜい足引っ張るなよ、タケル!」

戦いの火ぶたは切って落とされた!

タケル達を待ち受ける敵は、はたしてどんなやつらだろう?


3話おわり


次回予告

いよいよ始まった全国縦断小学生カルドセプト大会。

初戦の相手はなんか変な奴ら。

こいつら本当に小学生か?

ガン黒小学生「えーマジ熱血~? キモーイ」「熱血バカが許されるのは20年前までだよね、キャハハ!」

とんがり頭(東京タワー型)の少年「東京タワーこそは地球のシンボルなんだ!」

ええいうるさいうるさい、お前らまとめてぶっ倒してやるぜ!


次回「大会初戦! ガン黒コギャルと東京タワーを倒せ!」にファイアードレイク召還ッ!

次回のキーカードゴブリン


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というわけでタケルの3話です。

今回のお話は昔よくあった「むちゃくちゃな特訓をすればむちゃくちゃ強くなる」というお話ですね。あと、わかりやすい伏線もちらりと。

とっくんのなかには「Gクローラーと仲良くなるために巨大芋虫とスキンシップを図る→エスコが泣きわめく」というものも入れていたんですが、狛犬さんの強い要望により無くなりました。

さてさて、次回は渋谷代表と芝公園代表との三人戦ですよ。

どーなるかなー。

nsc_komainunsc_komainu2009/07/05 00:37だいぶ話が進んできましたね。
場面がすごい脳内再生されますw

cardhero-bucardhero-bu2009/07/05 12:50特訓が面白すぎます!
漫画のベタなパターンをしっかり押さえてますね。
次回予告も想像力を刺激される感じですごくいいです。

mizuha0720mizuha07202009/07/05 15:38面白いですね~毎回楽しみにしてます。
これ漫画に出来たら最高でしょうね。

あとN'sCuldcept更新ご苦労様です。
さっそく読ませていただきました。
対話形式で話が進むので、テキストの塊に比べて、非常に読みやすいので、何回も読み直してます。
私の対人戦はN'sCuldceptを読むことから、はじまったといっても過言ではありません。
それまで、ドローエンジンの存在意義さえ分かりませんでしたw

えらく話が脱線しましたが、次回楽しみにしてます。
魅力的な文章書けるなんて、感心していますw

wednesday1976wednesday19762009/07/06 15:18弓道部の矢場に入るのは、超絶危険なんで
教師のチョークをよけるくらいが良いこの皆が
まねしなくて良いかも的な。

あと、イモムシがダメなら、Dスポーンの触手攻撃(以下自主規制