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外鴨なきくとカルドと時々ジャッジメント

2009-07-19

超絶英雄伝説カルドセプタータケル!!シリーズ構成5話

| 21:11

超絶英雄伝説カルドセプタータケル!!

第5話:「土曜の丑の日! うなぎとロボは食い合わせが悪い?」


ゴッ!

殴られたタケルが椅子で寝ている神居先生の足下まで吹っ飛ぶ。

ブックが違ってたってどういう事だよ!」

「ってーな。いつの間にか中身が変わってたんだからしょうがないだろ!」

口の端を拭いながらタケルがゴロウを下からにらみつける。

「まあまあ、とりあえずタケルもディスティニードローで勝ったからそんなに怒らないの。でもなんでブックの中身が変わったのかは調べないとまずいわね」

「なにがあった?」

訪ねるエスコにタケルはいろいろ思い出しながら説明し、双子に会った話をする。

「うーん、その双子の珠川ってのが怪しいわね」腕組みをするフウカ。

「あ、僕噂で聞いたんだけど……」

ユウダイの話ではその双子と対戦する相手はよくブックからカードが無くなったりブックそのものが盗まれたりするらしい。

「まさか! あんなに可愛い子がそんな事するわけない」

「は! ガキみたいなこといってんじゃねえ。人は見た目じゃない。行動と発言によって判断するべきだろうよ」

「お前のその行動と発言はどうなんだよ。嫌な奴の典型的な屁理屈じゃん」

「屁理屈じゃない! 正しいものの見方だ!」

「かすますい!」

フウカが一括する。

「とりあえずこれからは試合開始前のブックの確認はすること。編集は禁止されているけど、中身の確認なら大丈夫のはずよ」

みんな真剣な顔でうなずく。

タケルは口を尖らせる。

「ちぇっ、あんなに可愛い子がそんな酷いことするわけないぜ」


「それでは全国縦断小学生カルドセプト全国大会東京予選の第2回戦を始めます!」

解説者が元気よく叫ぶ。

観客席には先ほどまで戦って負けていったチームメンバーも混じり、いよいよ熱気が高まっている。

「254チームから一気に9チームに絞る地獄のような1回戦を突破した強豪揃い! どのチームからも目が離せません!」


バトルフィールドに揃ったタケル達。

やがてタケル達の目の前に対戦相手チームが出てきた。

浅草代表チームは、くりくりボウズの小柄な男の子、茶色い革鞄を持った香具師の着流し、人力車を引っ張る男の子と人力車にのった着物の女の子2人。

秋葉原代表チームは黒いメイド服姿の女の子3人とガリとデブの男2人。

「お帰りなさいませ、ご主人様! お嬢様!」

いきなり意味不明なことを叫ぶとスカートの裾を摘み軽く腰を落としながら顔を伏せるメイドさん達。

ガリとデブは眼鏡、長髪、バンダナ、穴あきグローブ、ケミカルジーンズ、リュックサックにビームサーベルというフルアーマー装備。

「55 8B EC 83 EC 04 8D 46。 F 50 D8 00 00 50 8」

「83 1F 55 41 8B EC? C2 83 EC 04 8D F www」

タケル「おい、あいつらなんか意味不明な言葉で会話してるぞ……こえー」

エスコ「インテル系CPUで使われているx86系のマシン語ね。『インテル入ってる』って奴」

ゴロウ「エスコ、お前も同じくらい怖いよ」

タケル「秋葉原ってマジでハッカーの巣窟なんだな~」

ゴロウ「あれは違うだろあれは!」


タケルは個人戦。

フウカ、ゴロウ組は同盟戦

ユウダイ、エスコ組も同盟戦


試合が始まる。

マップカリン

タケルのブック無属性メイン。

浅草代表の雷シモンは……。

「浅草といえば浅草寺に雷門! そして雷門と言えば……サンダービークだっ!」

というわけで風雷ブック

秋葉原代表の万世橋ラジオ(ガリ)も無属性ブックだ。

ラジオ「8D 46 83 EC 00 F 50 83 EC D8 00!」

何を言っているのか分からない。


一方その頃ユウダイは、エスコと同盟戦を戦っていた。

メイドさん「『ギフト』をあなたに撃っちゃったのは、た、対象ミスなんだからねっ! あなたのためなんかじゃないんだからっ! 勘違いしないでよねっ!」

ユウダイ「この胸のときめき……ふあぁあぁあぁあぁ、も、萌え~」

メイドさん「いやぁ~っ! あたしのドモビーたんをいじめないでぇ……(><)」

ユウダイ「うわーっ。僕はどうしたらいいんだ!」

エスコ「ユウダイのバカ! アホ! むっつりスケベ! 目を覚ませ!」


フウカとゴロウも同盟戦中。

「浅草と言えば雷門……そう思っていた時期が僕にもありました。しかし今は違う。浅草と言えばドジョウ! G・イール召還!」

ゴロウ「イールウナギだぞ……?」

フウカ「ドージョウするわ」

「ややややかましいわ! ドジョウなべにして喰ってやる!」


やがて試合も中盤。

レベル5のバトルギアβカモフラージュをかけるラジオ。

HP40の援護能力もちにレベル土地支援か~。なかなか強いな」

感心するタケル。

「ありゃりゃ。 ちょいっとばかしヤバそうだな……僕の嫌な予感はあたるんだよねぇ…」

なにか焦っているシモンはサンダービークバトルギアβ攻撃するが、マヒはつかない。

シモン「しまった! 不死属性だった!」

タケル「情けないミスだな。そんなことじゃオレには勝てないぜ!」

シモン「お前が威張るな!」

ラジオ「1F 55 41 8B F 50 D8 1F 55 41 8B」

ターン、ラジオはテレキネシスで隣のタケルのアンシーンレベルバトルギアβに横移動させ引きずり込む。

そしてラジオの手札にはバトルギアαが!

ラジオはバトルギアαバトルギアβ援護に使用!

「こ、これは!」

光と嵐が渦巻き、煙の中でバトルギアαバトルギアβ合体する!

バンドルギア誕生!

シモン「レベルカモフラージュ付きバンドルギアだと!」

ラジオ「さて、今からキミ達にも分かるように日本語で説明してあげるよ、という事なのです」

タケル「お前日本語話せたのか」

ラジオ「当たり前だろ、という事なのです。『バンドルギア』はST70,HP70で巻物無効化スペルの対象にもならず、カモフラによる土地支援HP+50付き、という事なのです!」

タケル「初めてみた……。これがレア度クラスのプレッシャーか!」

タケルの目の前にそびえ立つバンドルギアの巨体。


#適当にアイキャッチ。

#もいちどアイキャッチ。


不死属性ロボ主体のラジオのブックと雷マヒ主体のシモンのブックは相性が悪い。

「くっそ! シモンだとバンドルギアは落とせないか……」

「お前も倒せないだろ、小生のレベルカモフラージュ付きバンドルギアはな!ッて事なのです」

「甘いぜ! カルドセプトで『絶対に落とせない拠点はない』ってフウカが言ってた……!」

タケルはとりあえずバンドルギアの隣にデコイ配置する。

「だが! 今のおたくの手札では落とせないこの現実、という事なのです。さっさと土地踏んで死ぬがよい! なのです」

「まだだ、まだ終らねえっ!」

タケル、マジックベルトドロー

ラジオ「うぬう。デコイマジックベルトコンボとな! 駄菓子菓子うまい棒! おたくのSTデコイ40+反射70+アンシーンの支援10で合計120! レベルカモフラージュ付きバンドルギアHPは70+土地支援50で120! しかし小生が配置した『ボージェス』によってバンドルギアHPはさらに+20! デコイマジックベルトですらまだ届かぬ脅威のHP、それが小生の無敵バンドルギア、という事なのです!!」

タケルにHW3を撃ってレベルカモフラージュ付きバンドルギアにはめるラジオ。

直後のタケルのターン

「オレは! 自分のブックを信じるっ! カードドローッッ!」

ドローは『イビルブラスト』!

ためらいなく『イビルブラスト』を詠唱するタケル。

「あっはっはっ! バンドルギアスペルの対象に選べないって事なのです! 恥ずかしいミスプレイって事なのですww」

「だれがバンドルギアに撃つって言った?」

ラジオが配置しているボージェスにカーソルを合わせるタケル。

笑顔が凍るラジオ。

「我が命に従い、焼き払え『イビルブラスト』!」

地獄の業火の中に消えるボージェス

そしてタケルはレベルカモフラージュ付きバンドルギアに止まり、デコイマジックベルト召還でレベルカモフラージュ付きバンドルキアに戦闘を挑み、倒す。

タケルの勝利!


「ふーう。レベル5落として勝つと気分いいな!」

「おめでとう、タケル!」

「タケルにしてはよくやったな」

チーム席に戻ってきたタケルをフウカとゴロウ二人が笑顔で迎える。

「おう! お前らは?」

「勝ったよ。ダブル『シルバープロウ』と『HW6』でハメまくった」

「僕らも勝ったよ~」

エスコとユウダイが帰ってきた。

「お! やったな! 2回戦突破だ~~!」

「やったやった!」

「ヒャッホウ!」

ベンチで寝ている神居先生の前で、ハイタッチして喜ぶメンバー。

「ん、あれ、ユウダイどうしたの?」

不機嫌な顔のエスコを肩に乗せたユウダイ、顔が傷だらけで腫れ上がっている。

「い、いや……ネコに引っかかれちゃって……」

「ニャーゴ」

不機嫌そうにエスコが鳴いた。

「そ、そうか。まあなんだ、あれだ……。頑張れ」


次回予告


ついにきたぜ全国縦断小学生カルドセプト全国大会東京予選決勝戦。

あーっ、お前は双子姉妹。

君らについてユウダイが変なこと言ってたんだけど……。

餅世「ああ、あなたのブックの中身を抜いたのは私達です。キミ、負けると思ったのにな~」

なんだと! ホントにお前らか~っ!

田園調布代表「君たちのような貧乏人が僕のようなアッパークラスの人間と勝負できる幸運を神に感謝したまえ」

なんだお前ら!

お前らをぶち倒して東京予選を勝ち抜けるッ!!


次回「東京大会決勝戦! 勝者の条件」に、バンドルギア召還!

次回のキーカード:ウイルス


#########


というわけでタケルの5話です。

浅草勢がまるで空気なのですが、まあ東京の観光名所ということで……。

最近平日の昼間に浅草行って、酒かっくらいながらドジョウ鍋食べたんですが美味かった。


マシン語は、小学生のころベーマガ読みながらPC6001mkIIに一生懸命打ち込んでました。

意味がまるで不明なので1行飛ばしたり同じの入れたり……大変だったのう。


ま、次は東京大会予選ですが、どういうブックと展開にするかこれから考えます。

まて次号。

wednesday1976wednesday19762009/08/22 21:14覇王の証明第1卓
少年→すみれのリザーブ対応になります。
卓は一度中止の上、カイチさんに立て直して貰うのでそちらによろしくです。

2009-07-13

超絶英雄伝説カルドセプタータケル!!シリーズ構成4話

| 10:05

超絶英雄伝説カルドセプタータケル!!第4話:「大会初戦に潜む罠! ガン黒コギャルと東京タワーを倒せ!」


############ブックシステム詳細設定。

腰に一人一人固有の『ブック』をつけている。

このブックでそのセプターが持っているカード情報を管理している。

ブック』はバーチャルカードカード情報を書き出す事ができる。書き出したカードブックから消滅するがバーチャルカードから書き戻せばブックの中に戻る。

バーチャルブックケースに編集したバーチャルカードを差し込む。

バーチャルブックケースをバトルシステムに差し込むと使用可能なブックとして認識される。

対戦すると、その結果として報酬カードが、『ブック』に追加される。

バーチャルカード破壊されると、カードデータは消失する。

ブック』の表紙のカスタマイズはちょっとしたブームである。


############本編

全国縦断小学生カルドセプト大会東京地区大会開会式。

既に大会会場の観客席は、巨大有機Lモニターの横まで老若男女の観客で満席である。

お偉いさんのありがたい挨拶と選手の開会宣言が終わると、長髪でサングラスにスーツ姿の男が壇上に上がる。

「よーこそみなさん! では今から大会のシステムを説明しましょう!」

巨大モニターになにやらカルドセプト対戦システムのCGが写る。

ぐるぐる回り込むCGに対して、解説者が解説を入れる。

カルドセプトシステムの解説。

今回の大会は1チーム5人で戦う。

3チームが一つのブロックに放り込まれ、3人戦×5試合を戦う手法。

試合が同時スタートする。

1位になった数が多いチームが勝利チームとなり次のステージに進む。


その説明を緊張した面持ちで聞くメンバー。

タケルは最初は足でリズムを刻んでいたが、やがて顔が青くなり、汗を垂らしながらその場駆け足をしだす。

「どうしたの、タケル君?」ユウダイがドンとタケルの肩を叩く。

次の瞬間「も、もれる~っ!」

股間を両手で押さえぴゅっと逃げ出すタケル。


「ふーーっ、やばかった。開会式長すぎだろ……」

洗った手をズボンになすりつけてトイレのドアから顔を出し左右を見る。

「えーっと、どっちだっけかな……?」

開会式式場をきょろきょろ探しながら歩くタケル。


「ちょっと止めてください! 痛いじゃないですか」

「うっせーんだよ、オラ! さっさと返しやがれ」

「ん? なんだ?」

タケルの歩く先で、よく似た顔だちの女の子二人と柄の悪そうな男3人が喧嘩していた。

「おい、喧嘩はやめろ!」女の子と男の子の間に割ってはいるタケル。

「あ、何いってんだテメー。お前は関係ないだろ。ケガするまえにどっか消えろや」

モヒカンに棘付き肩パッドのついた革ジャンの大柄な少年がすごんでみせる。

「へへへ、うちのアニキは怖いんだぞ~」

「北区代表斗拳小学校の後迫(うしろざこ)キアラの名前を知らないとは言わせないぜえ」

「た、助けてください!」

銀髪碧眼のストレートヘアーの子がタケルの左腕にすがりついた。

もう一人の黒髪黒眼ストレートの女の子はタケルの右腕にすがりつく。

「どうしたんだ?」

「いきなりこの人たちが私達のブックを奪いに来たのです!」

耳元でささやく黒髪ストレートの女の子。

「なんて卑怯な奴だ! 許せないぜ!」

「アホか! いいからお前はどいてろ!」

苛ついた表情でタケルの胸ぐらに手を伸ばした男の子は、「問答無用!」のかけ声と共にタケルが股間にたたき込んだキックで床に転がった。

「ア、アニキ~~ッ!!」

「てっ、てめえらおぼえてろよ~」

部下二人が股間を押さえてのたうち回っているキアラを抱えて退場。

「ありがとう!」

銀髪の女の子と黒髪の女の子が両側からタケルの首に抱きついた。

真っ赤になって照れるタケル。


「へー君ら双子なんだ」

「そうなんです。あまり似ていませんけれど」

タケルの目の前の二人は白と赤の同型のワンピースを着ている。

双子は髪の毛と目の色以外はそっくりだった。

「こっちの黒髪が珠川餅世(たまかわもちよ)です」

「こっちの銀髪が珠川水曜子(たまかわみよこ)です」

双子がお互いを指差し合って自己紹介する。

「いや、二人ともそっくりさ!」

開会式の行われている会場の場所を教えてもらったタケルは手を振って女の子二人に別れを告げた。

「へ-、君らも全国大会に出場してるんだ。勝っていけばそのうち対戦できるかもな! そんときはよろしく!」

「はい! その時は正々堂々と戦いましょう」

走っていくタケルが廊下の角を曲がったとたん表情が一変する二人。

「まーったく、あいつがバカで助かったわ。モヒカンのバーチャルブックをギったのがばれたときはどうしようかと思ったけど」

「ホント、嘘がうまいのね、水曜子は」「あなたと同程度にはね」

言いながら水曜子は長い銀髪を片手で払う。

「それにしても二度と会いたくないわね。あたし達の事がバレちゃうかも」

「大丈夫よ、彼とはたぶん二度と会えないと思うわ。だって……」

黒髪の女の子―餅世は水曜子の耳に口元を寄せてなにやら囁く。

「ひっどーい。なにそれ……」

クスクス笑い合う双子達。


開会式は既に終わっていた。

第一試合がスタートするまえに、なんとか控え室のみんなの所へ戻ってきたタケル。

「もう遅かったじゃない!」

「ふん、遅いぞタケル! ビビって逃げ出したのかと思ったぜ」

「ごめんねタケル君。僕が肩叩いちゃったから漏らしちゃって……」

「漏らしてねーっ! まあいろいろあったんだよ」

さっきのことを思い出してニヤニヤするタケル。

パイプ椅子では神居先生が眠っている。

なぜかプラスチックフレームの眼鏡をかけたフウカはくいっとブリッジ部分を押し上げると指示棒でバンバン白板を叩いた。

「はいこれみてこれ! とりあえず1回戦は全員勝利で抜けるわよ! 1回戦が一番キツイからね。まえにも説明したけど、254チーム参加してて総合成績が上位9チームに入らないと2回戦にはいけないの。つまり1回戦突破には全員勝利が大前提よ。分かった?」

「当然」

「う。うん」

タケルは拳を握りしめた。

「まったく、ワクワクしてくるな!」

「熱くなりすぎるなよ。負けるぜ?」

「んだとてめぇ!」

ゴロウはタケルに拳を突き出した。

「オレはあくまでクールに勝つ。だから、お前も勝てよ。俺たちはここで終るわけにはいかない」

拳をぶつけ返すタケル。

「ああ、勝ってやるさ。だからお前も勝てよな」


「ではただ今より第1回戦の開始です!」

司会者の声に応えた観客の声が試合会場の空気を震わせる。

「では第1回戦A-1卓! 西荻窪代表、東二小学校、火留怒タケル!」

タケルの立っていた床が丸く切り取られ、上空へとせり上がる。

「渋谷代表、丸久小学校、宙家(ちゅうけ)ハチコ!」

せり上がった床の上で、ガン黒で目の周りが真っ白、ピンクのカーディガンにルーズソックスをはいて5センチはあるつけ爪をつけた少女が床にしゃがみ込んでビューラーでまつげを整えている。口はぽかんと半開き状態。

「続いては芝公園代表、自由名尊小学校、紅白(こうはく)トウタ!」

髪型が東京タワーのようになっている背の高い細身の男の子が仁王立ちでガンを飛ばしながらせり上がってきた。

マップゴザです。では、各自バーチャルブックをかざして下さい。対戦システムブックスキャンが終了し次第、ゲーム開始です!」

審判が宣言する。

ピンクのピーズやパール、ストラップがごてごてついたデコバーチャルブックをかざすガン黒少女ハチコ。「『ガン黒』~」

トウタもバーチャルブックを掲げる。「『タワーオブグリーン』!」

タケルも見習って今回の対戦用にエスコに調整してもらった『高速攻撃型風ブックシムルグデュラハンスペシャル3号―ハリケーンエンペラー―』入りバーチャルブックを掲げ叫ぶ。

「吹きすさべ! 『高速攻撃型風ブックシムルグデュラハンスペシャル3号―ハリケーンエンペラー―』!!」

「お前よくそれ覚えてるな……」トウタが呆れたようにつぶやく。

3人が掲げたバーチャルブックに光が渦を巻いてブックに収束し、そして飛び散る。

立体三次元映像が投影され、試合が始まった。

しかし初手5枚を見たタケルは驚愕する。

「!? これは『ハリケーンエンペラー』じゃねえっ!」

ブックの中身は半分くらいが、入れた覚えのない水風のカードに変わっているのだ。

「な、なんじゃあこりゃあ!」

どうもブックに組み込んだカードが半分くらい無くなっていて、カードの不足分が風水の初期ブックカードと置き換わっているようだ。

タケルが組んだのはシムルグデュラハンブックだったのだが、結果的に水風の二色ブックで戦うハメになる。

「くっそう! しかしこの試合、みんなのためにも負けられねえ……。やってやるぜ!」

ハチコが鼻で笑う。

「えーマジ熱血~? キモーイ」

「キモイとはなんだ!」

「うわ、逆ギレキタコレ。熱血バカが許されるのは20年前までっしょ、キャハハ!」

ハチコは0Gでメイスもセットで使いながらゴブリンをばらまいていく。

「ガン黒サイコー。やっぱ時代は黒っしょ!? 『ゴブリン』盛れてない?」

そしてハチコはタケルにチェンジリングを撃つ。

「アンタもガン黒のすばらしさに目覚めろって。マジ『ゴブリン』キュン死にっす」

「なにをいっているんだ。今更ガン黒なんて時代遅れ。くだらないでしょう」

芝公園代表のトウタは額を抑えてため息をつく。

「うっわ、ウケるんだけどー。JK(冗談は顔だけにして)」

「真に素晴らしいもの、それは東京タワー! 東京タワーこそは地球のシンボルなんですよぉッ!!」

トウタのブックは各属性の壁クリーチャー援護クリーチャー主体の防御ブックタワーシールド入り。

コストの安さとHPの高さで盤面を支配していく二人に対して、タケルは上手く土地が取れず連鎖も伸ばせない。

ブックに残っていた『リコール』で周回魔力は稼いでいるが、土地が無く厳しい状況。

「キャハッ、どうしたの~熱血バカ君。あんた全然ダメだわ。ゴブリン様の方が断然イケ(かっこいい)w」


一方、その他のメンバーは。

フウカの卓

「はい、『HW1』で一歩まえへ! レベル5通行量はらってね、うん」

ゴロウの卓

「うっわ、ケルピーレベル5マジこわいっす~」

「フフン、とぼけるなよ。その『チャーム』で勝ったつもりか? 長いこと保持しすぎだ! 『シャッター』を詠唱! 対象はもちろん『チャーム』!」

ユウダイの卓

「あのーレベル5『バロン』に『メテオ』撃っても効かないです、よ? 『マナ』撃って素ダイス5以上でたら僕の勝ちだなあ。あ、勝った」

エスコの卓

「まさに無属性天国。負ける要素が見つからない。タワーシールドが紙のようだー」

「うわーーーっ! 先制230ダメージだとっ! あっちょんぶりけっ!」


36ラウンド

周回直後に、火土地で3連鎖あるランプロカーバンクルレベル5にして目標魔力を超えて点滅するトウタ。

トウタの手札にはストーンウォールがある。

40までにに戻るかリコールドローで勝利する状態。

「うわやっべ。カー君だりぃ」

ST80をたたき出す手段はハチコにもタケルにも今のところ無い。

そして40ラウンド制限での39ラウンド目。

トウタはを通らずに向けて歩いていて4マス手前状態。

ついにタケルが動き出す。

タケルは自ターンドローする手を止め、二人に問いかける。

「なあお前ら、『運命』を信じるか?」

「? なにいってんの?」

「俺は信じる。ブックに入れいていて、まだ引いていないカードがある……それを引けば勝てる。もちろんブックから抜けていてドローできない可能性もあるけどな。そのカードは『モスマン』だ」

「なになに~。宣言したからってドローできるわけないっしょJK(常識的に考えて)。あんたあたしよりバカなんじゃない?」

「それにドローが『モスマン』なだけだと足りない。キミは僕の横のレベル土地でも奪わなければ勝てない……ハッ!?『リコール』か!」

「その通り! そして俺はこのドローに全てをかけるッ!」

タケルの瞳に炎が燃える。

「俺は勝つ! だからこそ、ここで『モスマン』を引かなければならない! ここでの『モスマンドローを信じて20ぐらいから仕込み続けてきたんだ! うおおおおお! カードドローっっ!!」

「まさかまさか!」

「ありえんてぃ(ありえない)!!」

タケルのドローは当然『モスマン』!

タケルは『リコール』でカーバンクル横の自クリーチャーを『モスマン』に置き換え。

40ラウンド目。

トウタ「おいタケル。オレがここで4以上を出せばオレの勝ちだ」

「ああその通りだ。どうした、振ってみろよ」

手が震えるトウタ。「いけるいける…」とつぶやきながらぎゅっと目をつぶりダイスを振る。

しかしダイス目は2!

「なんとぉっ!!」

「よっし!」

やってきたタケルの手番に置き換えた横『モスマン』をレベル5『カーバンクル』に横移動!

虚ろな目をしたトウタは援護で『ストーンウォール』を使用するが問題なく撃破!

タケルの逆転勝利!

「よっしゃ勝ったっ!」

「うわあああ~~っ! 俺のレベル5『カーバンクル』が! 『ストーンウォール』がっ! 地球のシンボルがぁっ!」

「うわー、熱血バカに負けるとか超だりぃ。超うけるんですけどー。らいがん~(来世で頑張る)」

ジャンプして勝利を喜ぶタケル。

解説者「タケル君の勝利を信じるその執念が勝利を呼び込みました~~っ!!」


「あら、やるじゃない、彼」

控え室。

ソファに座った水曜子の後ろから抱きついてきた餅世が水曜子の肩にあごを乗せ、タケルが映るモニターを見た。

「餅世がもっと徹底的にやらなかったからよ。アイテム50枚ブックと交換するとか」

水曜子は口を尖らせる。

「んー、とっさにやったんだからあれが精一杯だったなぁ」

「まあいいわ……。最後に勝つのは私たちだから。しょせん障害物は、高みに登る私達の踏み台にしかなれないもの」

水曜子は餅世がタケルのブックから抜いていたバーチャルカードを床にばらまくと、粉々に踏みにじって破壊した。


次回予告

第1回戦でうっかりブックの中身を間違えるなんてポカミスをしたオレ。

あっれ~? 昨日の夜にチェックしたはずなのにな~。

まあいいや!

なんとか1回戦突破したオレたちは2回戦に突入!

今度の敵はどこ小だ!?

浅草代表と秋葉原代表だって?

まあいい、どんな奴でもぶっ飛ばす!

次回「土曜の丑の日! うなぎとロボは食い合わせが悪い?」に、イグニズファッツィ召還!

次回のキーカードG・イール


おわり

############


思った以上に餅世&水曜子の双子姉妹が黒くなってワロタ。

キャラが勝手に動き出したんです、ホントだよっ!

とりあえず渋谷109や忠犬ハチ公、東京タワーの一階にあるフリーメイソン日本支部ネタとか入れてみました。

ギャル語も入れてみましたが2008年の記事参考にしたのでちと古いですね。

後迫君は小学校の時の同級生でした。どうしてるかなー。

バトルがそんなにたいしたネタ使っていませんが、毎回パズルみたいにするのもなんですし、何より地区大会第1回戦ですからね。

この程度で勘弁してください。

というわけで2回戦。

7月19日の土用の丑の日に公開できるといいな。

RayruocRayruoc2009/07/13 13:00石壁をL5に上げる時のトウタの台詞が欲しかった気がします
モスが移動侵略できる城横ということは火地形で地形効果もなしでしょうから、レベル上げて城に帰れば達成という流れなのでしょうし、城まで後何マスとかカウントダウンがあれば緊張感がでてさらに盛り上がるかなと

次回も楽しみにしています
1回戦の他のメンバーの試合も気になるところだけど、そこはカットされてしまうのだろうか??

sotogamo_nakikusotogamo_nakiku2009/07/13 14:59>Rayruocさん
ご指摘有り難うございます。
カルドセプト部メンバーの他の卓、ワンカットずつ入れるつもりが忘れてました。
だもんで途中に追加。
まあエスコとタケルが被りますが……。
もともとエスコのブックだったのでしょうがない。

あと、ストーンウォールあたりも指摘を受けて細かく直してみました。

cardhero-bucardhero-bu2009/07/14 01:17前回の次回予告を見て、コギャル&ゴブリンからディスコ(ード)を想像してたんですけど、外れでした。
まあコギャルとディスコは時代が違いますね。

後迫(うしろざこ)って実在する苗字なんですねw

ところで、双子なのになんで「珠川」と「玉川」で苗字が違うんでしょうか?

sotogamo_nakikusotogamo_nakiku2009/07/14 01:54『ディスコード』は後の方で使う予定がありますよー。でもギャルとディスコというしゃれには気がついていませんでしたw 気がついてたら無理矢理使ったかな。
双子の名字の間違い指摘ありがとうございます。修正しときました。

chintuchintu2009/07/14 19:27ネタだしやら構成やら色々と大変だと思いますが、いつも更新を楽しみにしております。
これからは分かる人には分かるような登場人物が増えてくるのでしょうかね?

sotogamo_nakikusotogamo_nakiku2009/07/15 14:45>chintuさん
>ネタだしやら構成やら色々と大変だと思いますが、いつも更新を楽しみにしております。
ありがとうございます。
趣味というか、自己満足ですが、コメントや星をいただけるのはありがたい話です。
作業は意外と大変ですが、それを励みに頑張ります。

>これからは分かる人には分かるような登場人物が増えてくるのでしょうかね?

うん、ポイントポイントにカルドセプト界隈における有名人の名前もじった本人とは関係のないキャラクタはでてきます。
カルド漫画に出たりチャンピオンだったり宇宙一リーグの面々だったりする人は、有名税だと思って諦めて下さいm(v_v)m
ちなみに名前は似てても本人とは似てもにつかないでござる。

uxrrpauxrrpa2011/03/27 15:11DnS8mp <a href="http://mfjapifnmwdq.com/">mfjapifnmwdq</a>, [url=http://lyesjgcqbxuh.com/]lyesjgcqbxuh[/url], [link=http://ehsfnnbxfkvn.com/]ehsfnnbxfkvn[/link], http://lchkiutsuthy.com/

2009-07-05

超絶英雄伝説カルドセプタータケル!!シリーズ構成3話

| 00:05

3話:「地獄のとっくん! 燃やせカルドセプト魂!!」


朝の食堂。

エプロン姿のタケルの母が食事の準備をしている。

そこへ駆け込んだタケルは椅子に飛び込み朝食をかきこむ。

食べ終わったタケルが家を飛び出そうとすると母が声をかける。

「あら、タケル。サッカーボール忘れてるわよ」

「ん、あ? いや、ボールはもういいんだ。カルドやりに行ってくる! カルドセプト部に入ったんだオレ!」

「え、ええ。そうなんだ。気をつけて行ってらっしゃい」

顔をわずかに曇らせるタケルの母。

それに気づかず飛び出すタケル。

「やはり血は争えないのかしらね、あなた」

玄関で、空を見やる母。


「『全国縦断小学生カルドセプト日本一決定戦』!?」

「ええそうよ」

フウカは腰掛けていた机からぴょんと飛び降りる。

奥では年取った先生が椅子に座って居眠りしている。

「これへの出場と優勝! これこそが新生カルドセプト部の目標なの! 目指すは日本一よ日本一!」

「おう、なんか日本一って目標凄いな! オレもやる気が出てきたぜ!」

「はん、せいぜい足を引っ張らないでくれよ? シロウト君」

「お前の方こそ足引っ張るなよ?」

「だまれ天然『ディープスポーンセプターめ!」

「やめてよ、仲良くしようよ~」

「喧嘩するほど仲が良い」

ぼそりとエスコがつぶやく。

「ところでフウカ、このおっさん誰なんだ?」

「顧問になってもらった神居先生よ。非常勤講師なんだけどとりあえず名前だけ貸してくれるって」

「科学の先生だっけ?」

「家庭科じゃなかった?」

「いや、英語だろ……?」

みんなで顔をつきあわせる。

「ま、まあいいわ! というわけで、今からとっくんよ!」

「おう、どんなとっくんでもどんとこいだぜ!」

「じゃ、タケル。このとっくんはタケルだけの特別メニューね(・v・)」

「特別か~。やっぱオレって特別なんだ! で、どんなとっくんだ?」

「いまから木偶回し500試合ね。カードを4枚フルコンプしてきて。三日間でね」

ゴロウ「ははっ、そりゃあいい!!」

ユウダイ「そ、そんな500試合なんて……タケル君にはいきなり厳しすぎるよ」

フウカ「いいのよ! だって大会は2週間後だもん。 普通にやっても勝てないでしょ?」

エスコはユウダイの肩の上で足をぷらぷらさせる。

エスコ「確かに、それくらい出来ないとスタートラインにはたてないかも。でもかなりキツイ」

「どう? やれるの、タケル?」

「ああ、なんでもやってやるぜ! オレもみんなの足は引っ張りたくはないからな!! で、どうやんだ?」

満面の笑みのフウカ。


「うん、普通にやれば木偶回しは5分で終わるな。これなら楽勝だぜ!」

……。

「うーん、あまり試合数がいかないなあ。計算してみるか。ええと、一日24時間で、1時間が60分だろ……」

跳ね起きるタケル。

「三日間は4320分で試合時間が2500分もある! 学校の授業以外ずっと試合してないと間にあわね~~っ!?」

国語教師「タケル君。よく分からないけど今は国語の授業中だから席に座りなさい」


三日後、フラフラになって部室にやってきたタケル。

部室の奥には居眠りしている神居先生と、対戦をしているフウカ、ゴロウ、ユウダイ、エスコ。

タケル「な、なんとかやったぞ……木偶回し500試合

倒れ込んだタケルのブックを取り上げてセプター履歴を確認するフウカ。

タケル「磨り減った…ぜ……魂が……」

フウカ「うーん、4枚フルコンプじゃないけどだいたい必要なカードは揃ったから一応OKにしといてあげるね! じゃ、次のとっくんいきましょう!」

「お、おう……」


「じゃ、今からトライアスロンやりまーす」

「なんで!? 試合やんなくていいのかよ!?」

「いろんな地形を走ることで、自然の力を感じる能力を高めるのよ」

水着で腕と肩をひねって柔軟体操をしているフウカ。

崖の上から10メートル下の水面に飛び込む。

「泡がほとんどでない。さすがね、彼女」

「お、おい、オレらここから飛び込むのか……」

「ほら~弱虫ども~。つかまえてごらんなさ~い」

「ちくしょう、やってやる、やってやる~~」

次々に飛び込む部員達。

「いやだ~! おかあさ~ん!!」

「さっさと行くわよ」

わめくユウダイはエスコに突き落とされる。


「今からこの画面にカードイラストが0.3秒ずつ連続で50枚表示されるから、その名前を全部書いてね」

「そんなんできるか~っ!」

実際にものすごいスピードで流れる画面。

みんな眼を見開いて暗記、回答を紙に記入する。

採点するフウカ。

「うーんタケルおしい! 一問間違ってる! 『ライフストリーム』じゃなくて『ホーリーブライト』でした! じゃ、罰として校庭10周ね」

「ひどい引っかけだな……」

「思っていた以上に手強い、フウカ」

「ぼく、もう限界だよ……」


弓道部の的の前にたっている部員達。

「おいおい、これはさすがに無いんじゃないのか?」

「いったいなんのためのとっくんだよ!」

「『マジックボルト』を避けるためのとっくんよ」

「『マジックボルト』はセプター対象にとれないだろ!」

「はいー。はじめちゃって~」

「うわ~~っ!!」


ぼろぼろになって家に帰ってきたタケルを出迎えたのはタケル母だった。

真剣な表情で仏間に呼びつけるタケル母。

正座したタケル母は話を切り出す。

「――ねえタケル。カルドセプト、楽しい? 毎日ぼろぼろになって帰ってくるけど…」

「うん、楽しいよ! 部にはすんげーむかつく奴もいるけどオレよりちょびっとだけうまいから技術を盗んでやろうと思ってるし、部長はむちゃくちゃ言うけど全部自分でも実戦するしユウダイはイイヤツだしな! エスコってのもぶっきらぼうだけどとにかく上手いんだ! オレ、最近始めたばっかだから上手くなりたくて一生懸命やってるんだぜ!」

タケルの目の輝きを見て、表情がゆるむタケル母。

「そか。ならいーわ。がんばんなさい」

「うん!」

「ところでタケル。あの人……父さんがいなくなってもう十年たったわね。実は父さんも私もセプターだったの。私はもう引退したけどね。これはあの人が最後に送ってきたブックよ。あなたにあげるわ」

ぼろぼろのブックケースを受け取るタケル。

中身を見るが、何も入っていない。

「何か入っていたの?」

首を横に振る母。

「最初から何も入っていなかったの」

「ふーん。まあいいや! これもらってくね!」

駆けだして部屋を出て行くタケルを見送る母。

「ホント、ズルいわね。あんなにあなたそっくりの眼をされたら、私だって反対なんて出来ないじゃない」

天井をみてつぶやく母。

仏壇にさっと手を合わせると仏間を出て行く。


がくりと膝をつくフウカ。

「さすがね、タケル。短期間でこんなに上達するとは……予想以上だったわ、あなた」

「いや、フウカのとっくんのおかげさ!」

得意満面のタケル。

試合を見ていたゴロウが寄りかかっていた黒板から背を離した。

「まあまあだな。こないだはじめたシロウトにしちゃよく勉強できてる。それとフウカ。やる気を出させるためとはいえ、わざと隙を見せるのは止めとけよ。実戦はそんなに甘くない」

「え…そうなの!?」

「ん、もう。ちゃんと隙を見つけたらそこを全力で叩くのも良いセプターの条件だよ~。だからタケルは偉い。頑張った!」

口を尖らせるフウカ。

「まあ、操作も早くて的確だし、基本は身についていると思うよ」

ユウダイの肩の上のエスコもうなずく。

アイテムを憶えきれない場合やアイテムじゃんけんの場合に100%喧嘩売りにいく欠点は直した方が良い」

「だな。駆け引きにならないからな」

「あーわかったわかったよ。とりあえず自分が強くなったのは何となく分かる。みんなありがとうな」

「じゃあ、とっくんもこれでお終い! 明日からはいよいよ本番よ」

「おう」

自然とみんなで円陣を組み、中心で手を重ね合わせる。

「勝つぞ! 目指せ日本一!」

「おー!!」


晴れ渡った青い空に、白く薄い雲が一筋線を引いている。

ぽんぽんと白煙だけの花火が上がる。

ここは全国縦断小学生カルドセプト大会東京地区大会会場。

大会の控えスペースでは、東京中から集まった様々な格好をした小学生達が、みんな真剣な目つきをしてたむろしている。

なかでも、有名人であるフウカ率いる東二小カルドセプト部は良くも悪くも注目されていた。

パイプ椅子で居眠りしている神居先生の前でフウカが腕組みしている。

「さ、じゃあ今から東京地区大会第1回戦よ! みんな気合入れていくわよ」

「相手が誰であろうとかまいやしないぜ! 勝つのはオレだっ!!」

「同意。勝つのはあたし達」

「う、うん、みんな頑張ろうね……」

「ふん、せいぜい足引っ張るなよ、タケル!」

戦いの火ぶたは切って落とされた!

タケル達を待ち受ける敵は、はたしてどんなやつらだろう?


3話おわり


次回予告

いよいよ始まった全国縦断小学生カルドセプト大会。

初戦の相手はなんか変な奴ら。

こいつら本当に小学生か?

ガン黒小学生「えーマジ熱血~? キモーイ」「熱血バカが許されるのは20年前までだよね、キャハハ!」

とんがり頭(東京タワー型)の少年「東京タワーこそは地球のシンボルなんだ!」

ええいうるさいうるさい、お前らまとめてぶっ倒してやるぜ!


次回「大会初戦! ガン黒コギャルと東京タワーを倒せ!」にファイアードレイク召還ッ!

次回のキーカードゴブリン


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

というわけでタケルの3話です。

今回のお話は昔よくあった「むちゃくちゃな特訓をすればむちゃくちゃ強くなる」というお話ですね。あと、わかりやすい伏線もちらりと。

とっくんのなかには「Gクローラーと仲良くなるために巨大芋虫とスキンシップを図る→エスコが泣きわめく」というものも入れていたんですが、狛犬さんの強い要望により無くなりました。

さてさて、次回は渋谷代表と芝公園代表との三人戦ですよ。

どーなるかなー。

nsc_komainunsc_komainu2009/07/05 00:37だいぶ話が進んできましたね。
場面がすごい脳内再生されますw

cardhero-bucardhero-bu2009/07/05 12:50特訓が面白すぎます!
漫画のベタなパターンをしっかり押さえてますね。
次回予告も想像力を刺激される感じですごくいいです。

mizuha0720mizuha07202009/07/05 15:38面白いですね~毎回楽しみにしてます。
これ漫画に出来たら最高でしょうね。

あとN'sCuldcept更新ご苦労様です。
さっそく読ませていただきました。
対話形式で話が進むので、テキストの塊に比べて、非常に読みやすいので、何回も読み直してます。
私の対人戦はN'sCuldceptを読むことから、はじまったといっても過言ではありません。
それまで、ドローエンジンの存在意義さえ分かりませんでしたw

えらく話が脱線しましたが、次回楽しみにしてます。
魅力的な文章書けるなんて、感心していますw

wednesday1976wednesday19762009/07/06 15:18弓道部の矢場に入るのは、超絶危険なんで
教師のチョークをよけるくらいが良いこの皆が
まねしなくて良いかも的な。

あと、イモムシがダメなら、Dスポーンの触手攻撃(以下自主規制

2009-06-22

超絶英雄伝説カルドセプタータケル!!シリーズ構成2話

| 00:13

みなさんこんばんは。

超絶英雄伝説カルドセプタータケル!!シリーズ構成2話を僕のコロコロ魂を燃やしながら書いてみました。

ちなみに僕のコロコロ魂はファミコンロッキーがアメリカに行ったあたりで止まっています。

ロッキー、今アメリカで何してるのかなぁ……。

プロゲーマーかな!


あと、だいたい全部の話の流れを適当に考えたんですがネットで改めてファミコンロッキーのあらすじを確認して「貴様にはぜんぜんファミ魂が足りない」と横っ面をはたかれたような気になりました。

心を入れ替えてファミ魂を熱く燃やそうと思います。


2話:「ライバル登場! タケル、カルドセプト部退部の危機!?」

放課後、フウカの所へいくタケル。

フウカは紙袋からポスターとノリを取り出しタケルに渡す。

「え、カルドセプト部ってまだできてないの?!」

「そうよ。5人集めないと正式な部にはなれないの。でも大丈夫よ! 春休み中にもう一人見つけてるから」

ポスターを貼る場所をタケルに指定しながらてくてく歩いていくフウカ。

「こことこことここ、それとあっち」

「んだよ、人使いあれーな」

「……んー、ここね」

放送部と書いてある部室のドアを開いて中に入っていく。


中には鋭い目つきをした男の子が机にもたれていた。

「あら、和泉(いずみ)くん、来てたんだ。顧問の神威(かむい)先生は?」

「さあね、まだ見てない。ところでそいつ誰だ?」

「そいつとはなんだそいつとは。オレは火留怒(かるど)タケルだ!」

「お前には聞いてない」

「なんだとぉ!」

「まあまあ二人とも。和泉くん、こっちは火留怒タケル君。昨日スカウトしたの。こっちは和泉…ゴロウ君。ネット対戦で知り合ってたから、今度の引っ越しか決まったときにあたしが誘ったの」

「ふーん。お前、カルドセプトの実績はどんなもんだ? カード何枚集めてる?」

「実績も何も、昨日始めたばっかだからな。持ってるカードは2枚だけだ」

「はん、テンデ素人じゃないか。なんでこんなやつ部に誘ったのさ? キミと一緒のカルドセプト部だから全国を狙えると思って部にはいったんだぜ?」

「やいやいゴロウ、お前何様のつもりだよ。オレには名前もあるし、何かあるたびにオレを無視してフウカに話しかけてんじゃねー! 嫌がらせのつもりか?!」

「ああごめんごめん。バカと話す趣味がないだけなんだ、許してくれ」

一触即発の二人。

「もう二人とも止めなさい!」

「おいフウカ。マジしゃれになってないぞ。オレこんなやつと一緒の部に入るのイヤだかんな!」

「そのことばをまっていた」

「てめえっ!」

「かすますぃいッ!」

その言葉とともにフウカにバケツで水をぶっかけられる二人。

「ちょどしてろっ!」

「はい……」

意味はよく分からないがおとなしくなる二人。

フウカは強制的にゴロウとタケルをお互いに謝らせる。

「とりあえず、もうすぐ始まる全国大会のために何が何でも5人集めたいの。できる限り強い人をね」

とりあえず、部員募集のために町内のカルドセプトフィールドへ行ってみる事にする。


そこではプチトーナメント大会が開かれていた。

同盟戦で圧倒的な強さで勝ったのはガタイのいい男の子と小さな女の子のでこぼこコンビ。

終った二人は、男の子の肩に女の子が座った状態で帰ろうとしていた。

さっそくフウカがスカウトしてみる。

「うん、キミ達つよいね。どこ小?」

男の子は気恥ずかしげに微笑み、気の強そうな女の子が「東二小」と答える。

「そうなんだ、やった! 今度カルドセプト部ってのを作ったんだけど、良かったら入ってみない?」

「ん? あんた五十嵐(いがらし)フウカじゃん」

「ええ、今度引っ越してきたの」

「そう。じゃあ入ってもいいよ」

タケルがこっそりゴロウに訪ねる。

「おい、なんだかフウカって有名人みたいだな」

「お前何いってんだ。全日本カルドセプトりすの部ランキングで全国優勝した五十嵐フウカを知らないのかよ! テレビで特集されただろ」

「知らん。テレビ見ない」

「……」

スカウト対象が入部する方向で話がまとまっているようす。

そのときゴロウが面白そうに

「ただ入部するってのも面白くない。ここはこの上級セプターのタケルと君らが勝負して、勝ったら入部を許可するってのはどうだい? 負けたら入部できない。タケルが負けたら退部する。どう?」

「うーん」

腕組みをするフウカ。うなずくと

「いいわよ、その条件で。ただし、タケルとゴロウは同盟ペアであっちと対戦ね」

「な、なんだって! 冗談じゃない。オレがあんな素人と組めるかよ!」

「あら、負けたら部を止めるって言ってきたの自分じゃない。ゴロウ君は自信がないみたいだね。止めてもいいんだよ、恥をかきたくないなら」

「そういうんじゃなくてだな……」

「とりあえずタケル、同盟戦は仲間を信じる心が大切だから! じゃーあ、これでいいかな。」

「こっちはいいわ」

小さい女の子がでかい男の子の肩から飛び降りる。

「あたしは鳳凰寺(ぼうじ)エスコ。こっちのウドの大木は」

「い、岩森(いわもり)ユウダイです。よろしくです……」

結局タケルとゴロウで同盟者となり対戦することに。

「やりたくはないがしょうがない。本気で勝つぞ!」

「おお、オレもお前は嫌いだがいきなり初日で部を首になるのはなんか嫌だ。やってやる!」


マップスネフ

エスコ・ユウダイペアは地ブック

タケルはゴロウに貸してもらった初心者向け水ブックで、ゴロウは水ケルピーブック

4人の順番はタケル・ユウダイ・エスコ・ゴロウ。

試合は終始エスコ・ユウダイペアが強い。

二人でサクサクとG・スラッグアルマジロカーバンクルをばらまいていく。

アルマジロゴールドグースを仲間内で行って確実に魔力を増やすエスコ・ユウダイペア。

ゴロウも水クリーチャーばらまきからレベル土地作成。

ケルピーに交換する。

「おいゴロウ、オレダイス目だと通り過ぎるはずなのに、お前のケルピーん所止まったぞ! こんな通行量払ったら負けちまうだろ!」

「ばーか、ケルピー能力足止めだからお前も止まるけど、同盟者だから通行量は払わなくて良いんだよ。それより次だ。もうすぐエスコがそこを踏むはずだ」

ゴロウの手札にはウォーターシールド

エスコは額に汗を掻きながらも不適な笑みを浮かべる。

ユウダイ「ど、どうしようエスコ」

エスコ「確かに不利な状況だけど、あたしたちのブックにはあのカードが眠ってる。ユウダイ、アンタのドローにかかってる。死ぬ気でどうにかして」

ユウダイ、シャッタードロー。ゴロウのウォーターシールド破壊

「おいおい、防具割られてるじゃないか。本当に大丈夫なのか!?」

「確かに多少危険度は増した。でもまだやれるさ。エスコの手札ではレベルケルピーを落とせないからね!」

「その通り。しかし状況から考えてまだ希望はある。『ホープ』詠唱」

ホープドローするカードゴールドグース、そしてコアティ

「!?」

驚愕するゴロウ。

「なんだどうした? ST30のクリーチャーなんか地形効果分も削れないだろ?」

「テキストを読め、ばか!」

「獣クリーチャーST増加? 獣クリーチャってどいつだ?」

「エスコとユウダイがこれまで配置したクリーチャー全部と、オレらの配置した2匹だよ!」

ケルピー足止めを喰らうエスコ。

コアティは増加したST90でケルピーを撃破。

一気にタケルゴロウペアの合計総魔力が落ちる。

がっくりと膝をつくゴロウ。

そこから2経過。

エスコは目標魔力を越え、一歩手前で、もう試合終了直前。

タケルはコアティの6歩手前。

ゴロウはタケルにHW3をかける。

タケルはフライを持っている状態。

「『フライ』を使え、タケル!」

「おい、レベルコアティに突っ込んじまうぞ!」

「いいから! 『レイス』を使うんだ! 良いか、『レイス』のテキストをよく読め。あとはお前に任せる!」

タケルはフライ詠唱。

ゴロウが奪われた水土地レベルコアティに突入。

タケルの手札には『ウィンドカッター』。

そしてエスコの手札には『カウンターアムル』と『レザーアーマー』があった。

タケルはレイスを召還。

エスコは悩む。

そしてエスコはアイテム選択終了

戦闘開始! アイテム使用状況は、レイスアイテム使用無しで、コアティが『レザーアーマー』を使っていた!

「っっ!?」少し驚くエスコ。

レイス即死発動確率、つまり勝利の確率は60%!

「いっけ~~っ!」

タケルが絶叫する。

しかしレイス光らず、即死発動失敗。

タケルは1600G支払い、エスコ・ユウダイペアは1万Gを越えて入、ゴールした。


負けて膝をつくタケル。

「すまん、オレのせいで負けた」

「ああ、その通りだ。お前のせいで負けた」

ゴロウはぐっと手を伸ばして座り込んだタケルの手を握り引き起こす。

「そしてオレのせいで負けた。……レイスアイテムを使わないことに気がついてくれたのはナイスプレイだったぜ。いつ気がついたんだ?」

エスコ「そうよ、教えて」

エスコが現れて質問する。

タケルの手札には『ウィンドカッター』。そして自分の手札には『カウンターアムル』と『レザーアーマー』があった。

もしレイスが『ウィンドカッター』を使っていて、コアティが『カウンターアムル』を使っていた場合、水土地レベルコアティが落ちる。

もしレイスが『ウィンドカッター』を使っていて、コアティが『レザーアーマー』を使っていた場合、水土地レベルコアティは守れる。

もしレイスが『ウィンドカッター』を使っていなくて、コアティが『カウンターアムル』を使っていた場合、水土地レベルコアティは守れる。

もしレイスが『ウィンドカッター』を使っていなくて、コアティが『レザーアーマー』を使っていた場合、60%の確率で水土地レベルコアティが落ちる。

エスコ「普通に考えて100%で落ちる可能性のある『カウンターアムル』をこちらは使いにくい。そう読んで『ウィンドカッター』を使わずに攻撃するのが普通。だからコアティは『カウンターアムル』を使えば勝てるはず……。しかし相手は初心者の熱血ばか。あたしはおそらくタケルがアイテムを使うと予想して『レザーアーマー』を使用した」

ちらりとタケルを見る。

「結果的に40%の確率で勝ったけど、読み負けたのは悔しい。どこまで分かっていたの?」

「ん、いや、おれ、よく分からなかったけどさ」タケルがゴロウに向き直って、

「だってお前が『レイス』を使え! って言ってたろ。アイテムを使って欲しければそっちも言うと思ったんだよ。お前は冷静なやつだからさ」

「そ、そうか……」照れるゴロウ。

「結局負けたけどな」

「まあ、そういうことだってあるさ。勝つためにリスクを取りにいって負けても後悔はない……それまでのプレイへの反省があるだけだね」

楽しげに笑い合う二人。

カルドセプト部、初日で首になっちまったな」

「ああ……」

フウカが手をパチパチ叩きながら現れる。

「もう、なーにたそがれてんのよ。部員が五人揃ったんだから喜びなさい!」

「キミ達強かったよ。これからよろしくお願いします」

「これからも対戦しよう。ま、あたしが勝つけど」

「え、だってオレたち……」

「あーもう」

フウカはタケルとゴロウの胸を順々に指で指す。

カルドセプト部長権限において再入部を命ず! これでOK・大丈夫・問題な~し」

「そうか、それなら問題ないな!」

「納得するな、バカ」

「だって部長権限なんだぜ?」

「いや、だからだな……ああもうめんどくさい! ばーか、ばーか」

「ほらほら、じゃれあわないの」

笑いさざめく五人を夕日が赤く染めていた。


2話終わり


長くなりすぎてごめんなさい。

なるべく短くテンポ良く行きたいですが、試合展開書くと遅くなるな……。

wednesday1976wednesday19762009/06/22 00:53ついつい引き込まれますな!!

構成的に、レイス召喚からは負けシーンにつなげて
感想戦テイストにして選択肢の説明とか良いんでないでしょうか。
そうすると戦いのテンポを崩さずに緩急つくかなと。

sawatakesawatake2009/06/22 01:08熱血主人公、皮肉屋のライバル、ちっさいの、大きいのそしてヒロインw
美しい構成ですねw
引きこまれるから長い文章でもそんなには
気にならないかと思います

最後のコアティ戦で
手持ちがレザーアーマーで
読み合いと最後に使っているのがチェインメイルに
なってますよー

sotogamo_nakikusotogamo_nakiku2009/06/22 01:52ダイジさんの指摘を受けて流れを少し変更しました。
さわたけさんの指摘を受けて、誤字修正しました。
ありがとうございます。
余裕があれば予告編も書きたいんですが、まだ3話は固まってないんで書けないですね~。
書ける時に予告編かきますw

wednesday1976wednesday19762009/06/22 01:55えっと、ぜひ次回予告に
「これが勝利のカギだ!」byガオガイガー的な

2009-06-16

『超絶英雄伝説 カルドセプター タケル!!』シリーズ構成1話

| 22:28

「コロコロあたりでカルドセプトを推進する漫画を描くとしたらこうなる!」がやたら反応があったので、調子に乗ってシリーズ構成をちょびっと妄想してみた。


シリーズ構成

全52話とする。

大まかに

1~13話:学校編

14~26話:日本大会編

27~39話:世界編

40~52話:宇宙一編

としておくと打ち切りにも対応しやすい。


カルドセプトシステム

トランプ一組程度の箱の中に最大50枚分のカードが入る。

試合開始時にカードが50枚未満しか入っていない場合、初期ブックカードがランダムに挿入されて試合できる。

公園などの公共施設にはカルドセプトバトルフィールドが設置されており、そこに2~4にんがブックをセットすることで試合が行える。

巨大な大会ではバージョンアップした演出で試合が行われることもある。


第1話:「タケル、カルドセプトとの運命の出会い!」


春休み最後の日。

明日から小学五年生になるタケルは学校へ急いでいた。

坂道をローラーシューズで滑り降りる。

曲がり角で飛び出てきた見知らぬ少女とぶつかり、女の子が抱えていたブックからカードが飛び散る。

女の子とタケルは口げんかしながらカードを拾い集め、女の子は先に飛び出して駆けていった。

「あんなやつ学校にいたっけ?」

そのとき、拾い忘れていた空のブックと1枚のカードを見つけるタケル。

それを手にしたときからタケルの運命は変わっていく。


友達とサッカーで遊んだ帰り、市民公園で朝ぶつかった女の子を見つける。

拾ったブックカードを返そうと近づくと、女の子は上級生と喧嘩していた。

みんなのカルドセプトバトルフィールドを占有して小さい子達を遊ばせないようにしていたので噛みついていたのだ。

「それならオレと勝負しろよ」と挑発する上級生。

女の子は「やってやるっす!」と挑戦を受けるが、カードがシャッフルされていて使えるブックがない。

「おやおや、口だけかよこの田舎もん」

とせせら笑う上級生にキレたタケルは、横から割入って返すつもりだったブックをバトルフィールドに投入してしまう。

タケルと上級生のタイマンバトルが始まった。

マップロカ

生まれて初めてするカルドに苦戦するタケル。

ヘッドセットで女の子の助言を受けながら何とかプレイする。

ブックは水風の初期ブックだ。

そして対戦相手の上級生はケットシー主体の火ブック

慣れとブック構築レベルの高さから、初プレイのタケルを圧倒する。

ゲーム終盤。

タケルの目の前には上級生のレベル5『ケットシー』。上級生のアイテムは『レザーアーマー』。

しかも『ホーリーワード1』でタケルをはめる上級生。

「おい、すっげえ通行料だぞこれ! この通行料を払うとどうなるんだ?」

「――サドンデスで負ける」

「いやいや、どうにかしろよ! 熱い心で!」

「風水初期ブックで今の状態のケットシーを倒す手段なんてないの! ばか!」

しかしそのとき、1枚だけ風水初期ブックに入っていたカードドローするタケル。

そのカードは……『ファイアードレイク』!

ファイアードレイク』召還!

火クリーチャーで埋め尽くされたフィールドから『ファイアードレイク』はパワーを集め、105ダメージでHP100のケットシーを撃破する。

「風水ブックファイアードレイクだと? バカかてめぇ!」

キレた上級生はいまだ優位な状況でありながら切断。

タケルの初勝利!

腕組みした女の子に「情けない男!」となじられた上級生は顔を真っ赤にして仲間といっしょに公園から逃げ出した。

一方タケルはこれまで経験したことの無いような高揚感に包まれていた。

ブックを女の子に返そうとすると「キミにあげるよ」と言われる。

女の子が自転車で帰っていくのを見送ったタケル。

「あ、名前聞くの忘れてた」


次の日、新学期で新しいクラスに登校するタケル。

先生が転校生を紹介する。

「あーっお前!」

「五十嵐フウカです。山形からこっちに引っ越してきました。今度新しく作るカルドセプト部の部長です。みんなよろしくね!」

いたずらっぽく笑うと、フウカはタケルを指銃で撃つ。

「キミはもう部員だよ」


1話終わり。


SUPPASUPPA2009/06/16 23:58あんた天才だぜwwwwwwwwww

cardhero-bucardhero-bu2009/06/17 00:05めちゃくちゃ面白いです。
状況がすごく分かりやすくて、頭の中でアニメ化されて再生されました。
続きも超期待してます!

LipsgrLipsgr2009/06/17 00:11神すぎるwww
こういうの自分でシナリオ作ってみたいと思うけど、どうせ途中でだるくなるから超期待してます!

sotogamo_nakikusotogamo_nakiku2009/06/17 02:24いや、たぶん52話どころか10話行く前に飽きるか書けなくなりそうです。
52話分の話を考えるとかやったこともないのでw
途中でナディアの島編みたいになるかも。

まあこの手の話は一番最初が面白いのはガチですね。
でもとりあえず仲間集合話と合宿、温泉話は入れたいんですけどねー。
お約束と王道は全部やって終わりたいw
まあ、あまり気負わずのんびりやって行けたらなと思っています。

Fira_dsFira_ds2009/06/17 03:45すごいです^^ OVAで見たい!
自主映画でもいいですが 登場人物が おじさんとおねえさんだけになりそうです^^;;;

cepter16bitscepter16bits2009/06/17 07:20漫画とかアニメにしなくても十分に面白いですから!
ていうか、なきくさんのこの文章で十分すぎますから!
なきくさんの興味があるベタなところだけ抑えて、後でまとめて載せても、なんとかなっちゃいそうな感じです。

RayruocRayruoc2009/07/13 12:21遅くなりましたが拝見しました

思わず引き込まれてしまいました
その執筆力がうらやましい限りです