Weather Report : 部長日誌

2009-09-14

部内勝率を上げる3箇条

| 11:31 | 部内勝率を上げる3箇条 - Weather Report : 部長日誌 を含むブックマーク はてなブックマーク - 部内勝率を上げる3箇条 - Weather Report : 部長日誌 部内勝率を上げる3箇条 - Weather Report : 部長日誌 のブックマークコメント

瑞葉さん (id:mizuha0720) が日記の中でアドバイスを求めていたのを読んで、ちょうど良い機会なので、部内で勝てない人のための記事を書いてみることにします。僕自身そんなに超絶上級者というわけではないんですが、それでも初心者と上級者の間にあるレベルだからこそ見える・語れることもあるだろうと思って書きました。参考にしてもらえると嬉しいです。

今日のポイントは3つです。

  1. クリーチャーが置けない
  2. クリーチャーが倒される
  3. クリーチャーを倒せない

ほんとはスペルや細かいプレイングについても語りたいところなんですが、クリーチャーコントロールができてないほうが勝率に大きく響きます。よって上記の3点の改善に絞って話を進めますので、長文ですがお付き合いください。

クリーチャーが置けない

まずはブックを見てみましょう。

Q」written by 瑞葉
Creature20Item4Spell26
アンシーン1ウィンドシールド1イビルブラスト1
ヘッジホッグ2カウンターアムル1ウェザリング4
パイロマンサー1フュージョン1スクイーズ1
クンフーモンク4ホーリーグレイル1ヘイスト2
サンダービーク1ホープ3
ジーニー2ホーリーワード63
スペクター3ホーリーワードX4
デュラハン1マナ3
ヌエ1ランドトランス1
ハリケーン1リコール4
ワイバーン3

このブックを使う場合、序盤にクリーチャー配置できるときと、全然配置できないときがあるはずです。もし「いつも置けるよ!」という場合は、まだ対戦した数が少ないだけです。

理由は簡単で「領地コストが必要ないクリーチャーの数が少ない」からです。数えてみると12体しかおらず、特殊なコンセプトのブックでない限り少なすぎます。これについては、シショさんの日記が参考になります。

→ 参照:クリーチャー事故の確率 - シショーと呼ばないで

算数が苦手な人のために解説すると、領地コストが必要ないクリーチャーが12枚しかいないと、4〜5回に1回、初手事故っています。またドロースペルを使わない限り8回に1回くらいの確率で、第3ラウンドになっても配置できるクリーチャーを引きません。

他の人が順調に配置を続ける中、自分だけクリーチャーを置けない……という序盤を過ごした場合、そこから巻き返しを狙わなければなりません。巻き返すためには他者の領地を落としたり、護符を絡めて逆転を狙ったりしなければなりませんが、順調に序盤を過ごした場合に比べればどうしても無理が生じやすくなります。

領地コストが必要ないクリーチャーを増やす場合、当然ほかのカードを減らさなければ50枚に収まりません。アイテムスペルを減らすとバランスが大きく変わりますから、おそらくは領地コスト持ちのクリーチャーを減らすことになるでしょう。

じゃあ初手配置できるクリーチャーはどのくらいの割合にすれば良いか。マップ対戦条件によって変わりますので正解は自分で見つけるしかないのですが、うまい人がオーソドックスなブックを作るときは15体以上にするか、14枚程度に抑えた場合はドロースペルを多めに入れて事故率を下げているようです。

基本的には領地コスト不要のクリーチャーが多ければ多いほど強いブックになります。強いブック=強いクリーチャー満載、ではなく、強いブック=安定して勝てるブック、です。せっかくのジーニーも、領地がなければ単なるお荷物です。序盤からしっかり領地を確保するために、もう少し領地コスト不要なクリーチャーを増やしてみてはどうでしょう。

使用機会が限られる最強クリーチャーより、そこそこの能力だけどいつでも使えるクリーチャーのほうが、役立つ場面はずっと多いということを意識してみましょう。

クリーチャーが守れない

レベル1を守るためのクリーチャーと、拠点を守るためのクリーチャーは違います。レベル1を守るクリーチャーは「倒そうと思えば倒せるけど、手間をかけて倒すのは割に合わない」クリーチャーです。拠点を守るためのクリーチャーは「倒す手段が少ない」クリーチャーです。

スペクターは前者の代表格です。ST80以上で攻撃すれば確実に倒せますが、レベル1を守るスペクターに対し、大量の手札魔力をかけてまで倒したいとは思わない。ヘッジホッグクンフーモンクハリケーンなどもどちらかといえば前者でしょう。アンシーンは本来、拠点用のクリーチャーになり得るはずでした。しかしパイロマンサーを多く見る現状では倒されやすく、高レベル拠点を守らせるには不安が残ります。

こうしたレベル1を守るためのクリーチャー高額領地に育てることが許されるのは「レベルアップの直後に達成できるとき」か「何らかの理由で、他のセプターが自分を妨害できる可能性が低いとき」です。何らかの理由というのは、たとえばボージェス配置された状態での無属性クリーチャーや、モスマンくらいしか脅威が見あたらない時の地属性クリーチャーなどです。アイテムが満載だから大丈夫、という場合は注意が必要。特にモスマンが横付けされた状態でスワップスペルを食らい、アイテムが一瞬でゼロになった直後に移動侵略される……なんてこともあり得ます。

いっぽう「倒す手段が少ない」クリーチャー拠点向きです。ジーニーエルダードラゴンなどが代表格です。じゃあジーニーだけたくさん入れれば良いかというと、そんなことはありません。これについては、もっちーさんの記事「勝者のブック構築理論」の中にある「拠点候補」という項目が参考になります。

→ 参照:勝者のブック構築理論 - もっちーさんは療養中

簡単に言えば「誰かがあるカードを持っていたらゲーム終了」という状況をできるだけ減らすことが大切です。たとえば次のようなカードを誰かが持っていたら、どうすれば対処できるでしょうか。

瑞葉さんのブックモスマンに対処しにくいです。特に大きく育ったモスマンが襲いかかってきたとき、耐えられるのはアンシーン1枚かジーニー2枚だけとなります。

ニンジャフュージョンへの耐性もありません。1枚きりのホーリーグレイルを持っていないかぎり、全領地ニンジャフュージョンで落ちてしまいます。

アースシェイカーを持たれた場合、アンシーンヘッジホッグサンダービークスペクターなら影響ありません。しかしこの4種類を高額領地に育てるのは正直苦しいところです。撃たせる前提で他のクリーチャーを育てるのであれば問題ありませんけど……。

さてさて、しかし。

1つのブックの中に、全てのカードへの対策を詰め込むのは不可能です。そのため「よく見る人気カードを中心に対策する」こと、つまり対策すべきカードを見極めることが必要になります。

マップレギュレーションから人気カードを推測できれば苦労は少ないのですが、これは上級者でも難しい技術です。どんなカードが流行しているかを知るには地道なスパーリングを重ねていくのが一番でしょう。

このとき大事なのは「印象だけで判断すると、自分が苦しめられたカードを過大評価しがち」ということです。たった1回苦しめられただけのカードを過大評価してしまい、そのカードを極端に恐れた結果、他のカードへの耐性ががっくり落ちてしまった……なんてことになると、全体的な勝率も落ちてしまいますので注意しましょう。

ブックであれば、拠点候補はジーニー以外にセイレーンシムルグなどがいます。それぞれどんなカードに強いのか、どんなカードを苦手としているか、意識しながら拠点候補クリーチャーを選定して、リスクを分散すると良いでしょう。

クリーチャーが倒せない

相手クリーチャーを倒す必要がないブックという選択肢もあります。足スペルがあれば敵の領地に止まらずに済みますし、妨害スペルがあれば侵略しなくても相手を邪魔できます。それでもある程度の侵略要素があったほうが柔軟に戦えることが多いので、すこし検討してみましょう。

ここでまず考えるべきことは、ブックに入れた侵略カードレベル1に置かれたクリーチャーを倒すのに向いているのか、高額領地を落とすのに向いているのか、です。

レベル1を落とすのであればST50があれば足りることも多いですし、できるだけ手札を使わずに落としたい。スチームギアグリフォンなどが向いているでしょう。パイロマンサーも基本的にはこの役割です。フュージョンデュラハンなどはレベル1を落とすには非効率すぎるので、この役割にはあまり向きません。また領地コストを持っている場合、序盤には使えない可能性もありますから、サンダービークモスマンなども最適とは言えません。

高額領地を落とすのであれば、できるだけ倒す確率を上げたいところ。せっかく機会が巡ってきても不発に終わってしまう可能性が高いなら、あまり意味がありません。即死クリーチャーや高STクリーチャーならグレアム手札破壊で相手のアイテム破壊したい。巻物で倒したいなら、ホーリーグレイルエンジェルケープを何とかしたい。

瑞葉さんのブックでは、アンチシナジー (カード同士の相乗効果が少ない・もしくは相性が悪い組み合わせ) も気になります。フュージョンを活かせる巻物強打がいないので、HP60以上のクリーチャーは倒せません。ヌエ配置するとデュラハンSTが下がってしまいますし、ディー・ダムが倒せなくなってしまいます。ヌエスペクターが瑞葉さんのいう「一か八か」殴りに行くのも邪魔しますし。ヌエが悪いわけじゃなくて、ヌエを使うならばSTに頼らない侵略要素を選ぶほうがいいかも。

まあ侵略要素は「倒せればいいな」という程度で入れるのも良いかもしれないけど、気楽に使いたいならばデュラハンはあまりオススメしません。代償が大きいので非効率です。モスマンを1枚だけ入れておいて「倒せればいいな」と期待する程度ならば、ブックを圧迫しすぎないので使いやすいでしょう。

中途半端がいちばん良くないです。高額領地を落としたいなら、相性のよいカード同士の組み合わせを検討しましょう。レベル1を落としたいとか、あまり期待しないけどお守り代わりにしたいという程度なら、効率的なクリーチャーがいないか探してみましょう。

以上、今日はここまで。

onotaka1019onotaka10192009/09/14 20:24すごくロジカルで分かりやすい説明ありがとうございます。
ためになります。

mizuha0720mizuha07202009/09/15 01:58リンク先を含めて、よく読みました。
私のブックを例にしてすごく分かりやすい解説でした。

具体的な例が示されているので、どのようにクリーチャーをブックに入れていくのかよく分かりました。
3つのパートに分かれているので、クリーチャーの色々な特徴を考えて、ブックを構成しないといけないのだということがわかります。

当分の間、このページを見ながら、ブックを組んでみます。
ありがとうございました

weatheringweathering2009/09/15 09:38コメントどもども。参考にしていただけると嬉しいです。
星いっぱい貰えたのも嬉しいなぁ。

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